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「生コン屋さんとコンクリート診断|顧客は誰か?」 診断・小規模・コンクリート

「生コン屋さんとコンクリート診断|顧客は誰か?」 診断・小規模・コンクリート

生コン屋さんという業態を抽象的に分析していけばその特性や強みが浮き彫りになって「生コンを練ってお届けする」以外に貢献出来る分野というものが見えてくる


渡辺夏也さんは長岡生コンの技術顧問。

技術士であり診断士でもある。

当社長岡生コンは、

「生コン屋さんとコンクリート診断」

という商品パッケージを開発し、

現在パッケージの作り込みをしている。

ここ半年間勢いで民間や役所の案件で、

コンクリート調査業務を請け負っている。

隔月の技術セクションのミーティングに夏也さんにもご参加いただき、

今後の診断業務の方向性と目標設定を行った。


shinndannnatsuya3.PNG

専門的な言葉になるが、

「市場セグメントの設定」

が最初の作業になる。

例えば僕たち生コン屋さんが大手コンサルの向こうを張って、

巨大な橋梁や超高層ビルのコンクリート診断を請け負うべきなのか?

この判断の際に複数の新規事業に取り組んだ経験が生きた。


顧客は誰か?


透水性コンクリートの歴史は15年に及ぶ。

最初のころ夢に胸躍らせていた。

「日本中の、いや、世界中の道路という道路が全部透水性コンクリートになったらうはうはだ♪」

新規事業始めたての企業が陥りやすい罠。

今だから言えること。

生コン屋という業態が持っている強みはそこじゃない。

数年のトライアル&エラーの結果当たり前のことにたどり着くことになる。

結果透水性コンクリートはどのような市場セグメントで成功を収めているか?

それは、

住宅外構など小規模な現場での適応

ここが最大の強みとなっている。

生コン屋は長年地元に根を生やして小規模の現場とは血の通った関係性を構築している。

だから、首都高速や東名高速などの道路は僕たちの市場セグメントではない。

非常に当たり前のことだけど気づくのに刃時間がかかった。


如上の経験から申せば、

「生コン屋さんとコンクリート診断」

の商品パッケージが対象とする市場セグメントはおのずからわかってくる。


shinndannnatsuya2.PNG

こちらはコンクリート診断における生コン屋さんの強みの概念図。

会議にこのような資料をあらかじめ用意いただける。

非常に質の高い議論を持つことができた。

夏也さん、まことにありがとうございます。


shinndannnatsuya.PNG


このように整理していくと、

「生コン屋さんとコンクリート診断」

が最も愛される市場セグメントがぼんやりと浮かび上がる。


ただ、そうはいっても新規事業だ。

トライアル&エラーはつきもの。

今回のミーティングにおいて仮説としての市場想定と、

来期1年間における予算と行動目標が二見さんにより設定される。

(診断事業のプロダクトマネージャーは二見さん)

描いた絵の通りに順調にいかないことくらいはわかっている。

ただ、このプロジェクト、非常に大きな市場性を持っていることは確か。

現在日本には100億立方メートルものコンクリートの塊があると推定される。

それが市場なのだ。


今後のコンクリートの診断業務。

担い手は誰になるだろうか。

コンクリート診断士は10,000人程度存在する。

100億立方メートルのコンクリートの塊が劣化していく。

明らかに担い手が足りない。

コンサルやら診断士事務所やらだけではとても受け皿として足りえないだろう。

そこに、

3,400工場

ともいわれる生コン工場が役に立つ。

僕はそう信じている。

だって最も身近なコンクリートの専門家は生コン工場なのだ。


なんだか今回は非常にむずかしそーな感じの記事を書いてしまったが、

つまり何が言いたいかというと、

生コン屋さんという業態を抽象的に分析していけばその特性や強みが浮き彫りになって「生コンを練ってお届けする」以外に貢献出来る分野というものが見えてくる

ということが書きたかった。

今後僕たちの生コンは確実に減る。

人口減少と共につるべ落としのように減る。

その市場環境に臨み、

僕たち生コン屋さんの役割も変わる。

変化する社会に合わせて変化しなければ、

いずれ僕たちの役割はなくなり市場から追い出される。

そうならないために。

今日もせっせと社会の要請を見つめ、

自分たちができることを考えていくこととなる。


宮本充也

宮本 充也

主な著者宮本 充也

1級土木施工管理技士・コンクリート診断士・コンクリート主任技士

趣味:ランニング

他、小松英樹、二見武馬

2017/11/21

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