長岡生コンクリート
オコシコンは高い透水性を持ちながら表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2022/03/28

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「白くて綺麗な土間コンクリートほど早く汚くなるって本当?!」土間コンの色(白と黒)が持つ本当の意味

「白くて綺麗な土間コンクリートほど早く汚くなるって本当?!」土間コンの色(白と黒)が持つ本当の意味

「土間コンクリートの駐車場」と聞くと、どのような駐車場をイメージするでしょうか?

おそらく一般の方や施主様の多くが新築と同時に整備される白く綺麗な駐車場をイメージされると思います。

しかし、そんな白くて綺麗な土間コンクリートだからこそ早く汚れて黒くなることをご存知でしょうか。

土間コンクリートが施工直後に白いのはレイタンスという現象のせいであり、決して土間コンクリートとして完成されたものではないのです。

実は白くて綺麗なコンクリートは脆弱で汚れの元となるカビなどが繁殖しやすい環境でもあるのです。

そこで今回は、多くの方が勘違いをしている色が白くて綺麗な土間コンクリートこそ、早く汚れる理由について紹介をします。

※本稿にはあらゆるコンクリートの事象を総合的に論じていない極論が一部あります。

コンクリートが白いのは肌にとっての垢みたいなもの

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かつては黒光りをする土間コンクリートこそ良いもだと言われてきましたが、いつの間にか「白くて綺麗」が良い土間コンクリートの評価をされるようになりました。

この原因の多くは、コンクリートに関する適切な知識を持たない専門家が原因となっており、誤った知識が一般の方々や施主様の判断基準として広まったのです。

ただ本来、その知識を補うのが工務店をはじめとする施工者や製造者の役割だったはずです。

  • コンクリートはひび割れるもの

  • いつも白いわけではなく水分の蒸散や仕上げのムラで色は濃淡がでるもの

  • 白くて綺麗(に見える)な土間コンクリートほど早く汚くなる

こうしたコンクリートについて当然な知識について理解をしないプロ(業者)が、施主様の言い分に押し切られた結果として、間違いが間違いのまま罷り通ってしまったのです。

 

レイタンスという現象

ではなぜ、白くて綺麗な土間コンクリートほど早く汚れてしまうのでしょうか。

それはレイタンス(laitance)が原因となっているためです。

 

レイタンス (laitance) とは、フレッシュコンクリート中のセメントの主に石灰石よりなる微粒子や骨材の微粒分が、ブリーディング水(ブリージング水)とともにコンクリートの上面に上昇して堆積した、多孔質で脆弱な泥膜層のこと。必要以上の加水が行われた場合には特に発生しやすい。レイタンスの存在は表面を金コテなどで削ってみることで容易に確認される。

(出典:ウィキペディア)

 

普通の生コンで土間コンを施工する場合に、ブリーディングと呼ばれる現象が発生します。

この現象は生コンを構成するそれぞれの材料の密度の違いが発端となり、軽い水が上面に浮き出る現象で、それに伴いレイタンスも発生します。

レイタンスは「主に石灰石よりなる微粒子や骨材の微粒分」であるため、ブリーディング水と共に状面で泥膜層を形成するのです。

つまり土間コンクリートの表面が白いのはレイタンスが原因であり、脆弱で多孔質な肌の垢みたいなものとなります。

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多孔質であるため汚れやすいため、上記写真の通り屋根で雨が掛からない軒下部分は比較的に白く、写真手前側の雨が掛かる部分は真っ黒に変色をしてしまっているのです。

(この現象は最初に白い土間コンクリートであればあるほど急速に進行をします)

 

昔の職人は言っていた「黒光する土間コンこそ良い土間コン」

かつて土間コンクリートは「黒光する土間コンこそ良い土間コン」と言われていました。

それは職人が丹念に仕上げを行い、レイタンスが適切に除去され密実で堅硬な表面に仕上げられるためです。

ブリーディングが引くのを2~3時間待ち、金鏝(かなごて)によって仕上げ工程が行われ、丹念にレイタンスが除去されていたのです。

 

ただ、現在では「土間コンが白くて綺麗」という評価と「仕上げをそこそこに早く返ろう」という施主と施工者の利害が一致した結果、レイタンスが適切に除去をされていない白い土間コンクリートが出来上がります。

これは昔気質の職人なら知っている「黒光りするほどいい土間コン」という価値が忘れられ、まやかしの白くて綺麗な土間コンクリートが幅をきかせているという事でもあります。

白くて綺麗な土間コンクリートは、白く綺麗に見えているだけであって、その表面は脆弱な肌にとって垢のような(レイタンス)ものなのです。

雨が降れば簡単に外来成分が侵入してしまい、汚れの元となるコケやカビが繁殖しやすい環境を作り出しています。

その結果として「白くて綺麗な土間コンクリートほど早く汚くなる」という真実があるのです。

 

汚れもひび割れも気にならない造粒ポーラスコンクリート オワコン



白くはありませんが、コケやカビが生えづらく、汚れやひび割れが見えづらいコンクリートがあります。

そのコンクリートは、防草対策としての防草シートやぬかるみ対策としての砂利敷き以上の性能を持つ造粒ポーラスコンクリート オワコンです。

今回紹介した白い土間コンクリートの汚れの原因であるレイタンスは、ブリーディングを行う際の仕上げ加減で発生が決まります。

しかし、オワコンにはブリーディングそのものが無いため、レイタンスが発生することがありません。

施工もブリーディングを待つ必要がないので短時間で終わらせることができ、ペーストもないので「色むら」や「ひび割れ」が目立つことがほとんどありません。

オワコンはポーラス構造を採用するため、内部に無数の隙間が存在し空気や水分を自由に通すことができます。

雨が降った後にはオワコン上部に雨水は止まることなく地面に排水することができるため、水たまりやぬかるみが出来てしまう心配がありません。

雑草もオワコンを施工することで生えてこなくなり、通気性が良いのでカビやコケが生えてしまう心配も少なくなります。

そして、価格も同じ防草シートや砂利敷きに近く、施工も簡素化された手順で行うことができるため、DIYによる施工が可能です。

家周りの犬走りやお庭、駐車場にも一応施工することができ、白くて綺麗ではありませんが高機能で高耐久な土間コンクリート(オワコン)を手に入れることができます。(駐車場に施工する場合には、施工者使用者責任となります。)

下記よりオワコンの詳細を確認することができます。

⇒雑草・水たまり・ぬかるみから解放されるオワコン

当社旧製品(ドライテック)でお困りの方へ

現在も一部流通している旧製品ドライテックでお困りの方々への救済措置についてご案内しています。

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【らくらく施工】施工しやすい性質に改善

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”オコシコン(旧・ドライテック)改善点について”

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士

オコシコンとドライテックの違い
オワコンとオコシコンの違い
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