長岡生コンクリート
骨材の再生利用、CO2の削減、コストダウンに

「4層式残コン・スラッジ処理システム」

「4層式残コン・スラッジ処理システム」

4層式残コン・スラッジ処理システム説明


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現場から戻った車はこのピット(残水ピット)に残水を排出する。


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終業時ドラムを洗浄した水はここに排出(洗浄水ピット)


夕方から翌朝まで水を絞る。

(スリットの隙間から水が滲出する)


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※スリットは吊り上げることによって隙間が開くためメンテナンス(洗浄)ができる


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※翌朝水が完全に絞られた状態の残水・洗浄水の沈殿物


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※朝から夕方まで乾燥ばっ気させる。もちろんスランプは0で、水和反応の材令は1日となる


このしぼり残渣が4層式残コン・スラッジ処理システムの要点となる。



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※残コン改質ピット。当日持ち戻された残コンはこのピットにためられユンボなど重機を用いて攪拌・改質される。



※Re-CON ZEROを投入され攪拌すること10分程度で流動性は失われ砕石状になる


実際はRe-CON ZERO(高分子他)を投入しないでも、

仮に24時間攪拌し続ければ残コンの流動性は失われ砕石状になる。

ただ、近隣への影響(騒音・振動)や人件費のことを考えると、

とても24時間ユンボで攪拌し続けるというわけにはいかない。


ここで想像してもらいたい。


スランプ21㎝以上の高含水の残コンとスランプ5㎝以下の固練りの残コン、ユンボで攪拌しつづけっていて果たしてどちらの方が早く砕石状(パラパラ)になるだろうか?


この問いに4層式残コン・スラッジ処理システムの本質がある。


ご想像の通り、5㎝以下の固練りの方が水が少ないから21㎝の残コンよりも早く砕石状となる


つまり、残コン・スラッジを改質する場合に影響の高い要因が、

水(含水量)

ということがわかる。


このしぼり残渣が4層式残コン・スラッジ処理システムの要点となる。


そこで、材令1日のしぼり残渣が機能する。


当日持ち戻された残コンは比較的高いスランプである場合が多いが、

それらにしぼり残渣(スランプ0)を投入することで、

スランプを極限まで下げることができる。

尚且つ、しぼり残渣のセメント粒子は材令1日であるため、

その成分は残コンとかわらない。

ただただスランプを落とす(21㎝を5㎝以下など)ことに貢献する。


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※改質され出来上がった再生砕石。生コン用またはリサイクル路盤用材料として利用される


最後にRe-con ZEROを投入してユンボで10分程度攪拌すると、

流動性は完全に失われ砕石状に改質されることになる。

このようにしぼり残渣を活用することでRe-con ZEROの使用量を極限まで減らす。

製造原価としては再生砕石Tonあたり500円以下まで抑えることができるため、

その製品を500円以上で販売することができれば、


残コン・スラッジにかかわる費用を0にすることができる


これが、4層式残コン・スラッジ処理システムの概要となる。


残コン・スラッジのリサイクル方法はこれ以外にもあまたあるが、

極めて重要なのは出口(リサイクル製品の販売先)の確保であり、

その出口論は多用に備えておいた方が望ましい。

当社ではこの再生砕石を、

・生コン用骨材(JIS外品)

・路盤材用砕石

などに充てているが、

そのほかにも残コンを使ってブロックをつくり販売するなど、

できるだけ多種の出口を備えているため、

ここ数年残コンやスラッジを一切場外に排出していないばかりか、

廃棄物にかかわるコスト0を継続している。


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※残コンブロック用型枠


現在当社では随時4層式残コン・スラッジ処理システムの見学を受け付けている。

(※必要なピット数は残水・洗浄水ように1つ、改質用に1つの計2カ所)


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※4層設備の全景


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※雨の中沖縄から視察に訪れた富永健作さん


本稿ができるだけ多くの残コンに悩む生コン工場関係者の役に立てば幸甚である。


生コンでいいこと。


宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

2018/03/08

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