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2020/05/07

「同じ【生コン】なのにいがみ合う生コンと再生生コン」博士号取得への道(その5)

「同じ【生コン】なのにいがみ合う生コンと再生生コン」博士号取得への道(その5)

研究分野として50年の歴史を有するコンクリート再生は未だに世界の景色を変えられていない。このシリーズではあらゆる角度からこの現実を踏まえ打開策を探る。縦割り・階層で分離・隔絶されてしまった生コンと再生生コン。
※写真は再生生コン(http://www.nr-mix.co.jp/econ/



一向に汎用化されないコンクリート再生の1つの理由

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JIS A 5308は僕たち生コン製造者が常に従うべきルールブック(出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000004052.html)。

全国3,200と言われる生コン工場はすべからくこのルールに則り生コン工場を今日も操業している。



JIS A 5021
JIS A 5022
JIS A 5023

ここに一般にはとても理解がしづらい現実がある。

現在再生骨材コンクリートの規格には、JIS A 5021~5023(H, M, L)の3種類が整備されており、それぞれJIS A 5308のように製造者にその品質要求を満たすよう指導されている。

3200とも言われる生コン工場で、これらの再生コンクリートの規格を標準化している事例を今のところ僕は聞いたことがない(あるいはあるのかもしれないが全く一般的ではない)。

作っているのは同じく、生コン。

使われる用途も当然、生コンが使われている部位。

コンクリート再生の必要性が認知され、我が国でも多くの研究者や技術者がその普及に携わってきた。

どこかで何かが狂ってしまったようだ。

再生コンクリートはすでにある3200もの生コン供給インフラを全く活用していないという現実。



同じ生コンなのに担い手の異なる「生コン」と「再生生コン」

我が国では主にACRACがコンクリート再生の普及促進に携わっている。

名簿を見れば一目瞭然であるように、本来生コン供給の担い手であった生コン工場の姿がほとんど見られない。

以前僕が聞いたことのあるZENNAMA関係者のコメント。

「再生生コンは生コンの需要を奪うから怪しからん」

怪しからん?

その時はそんなものかと聞き流していたが、この現実は一般にどのように受け止められるだろうか。

一般からしたら、同じ生コン

同じように、インフラを支える材料。

そして、再生コンクリートは解体コンクリート(あるいは残コン)を再生して資源循環型の環境に優しい人々が求めている生コン。

従来の生コン産業が、そんなふうに人々に求められている生コンを「怪しからん」と一刀両断するこの現実は一体どこで形成されてしまったのだろう。

そもそも市場と顧客が求める技術としての再生コンクリートの担い手としてなぜ3200もの生コン工場が活用されないようになってしまっているのか。

いつから、再生生コンと生コンの間に隔絶・分離が生じてしまったのか。

そもそもが、同じ生コンである以上それらは単一の産業が担い手となって市場と顧客に供給されるべきものではないのか。



中央集権的な全体構想では常に「命令」と「統制」を前提としており縦割り・階層で整理される

ここでも従来の産業のあり方の限界を示したい。

⚫︎参考記事: 「中央集権的な全体構想ではなく、自己組織化された辺境が拓く環境コンクリート」

JIS A 5021~5023は特段高度なマネジメントを要求するものではない。

従来JIS A 5308で想定されている設備で十分製造可能。

そんな生コン製造設備インフラが我が国では3200工場も展開されている。

一般に考えればこうした供給インフラは利用しない手は無い。

再生コンクリートのために新たにプラント建設するのはナンセンスであり、コンクリートを再生することで抑制したCO2も、新プラントを設置することで帳消しみたいな話が現実として起きている。

僕はここに現状の産業の底流に流れているパラダイム(OS、文脈)の限界を見ている。


建設も生コンも、従来から監督官庁の指導絶対が原則。

「うちはJISいりません、独自路線で行きます」

というのはなかなか市場と顧客に受け入れられ難い現実となっている。

その中で特定の全体構想としての監督行政が必要性を認識した「コンクリート再生」という分野。

これまでのプロセスを踏襲してまずは実態調査で把握がなされその必要性はきちんと整理・分析され、その上で規格(ルール)が整備された。

ルールが成立すればそのフィールドにプレイヤーが参入してくる。

規格が縦割りで整理されたせいなのか、あるいはJIS A 5308との互換性がきちんとなされていなかったのかはこれからの調査・研究に委ねるが、結果的に再生コンクリート業界は従来の生コン業界と隔絶・分離された状態で形成されてしまったようだ。

「地球環境になくてはならない再生コンクリートは従来のコンクリート産業と袂を分けた状態で成立している。」

このことが、一向に汎用化されないコンクリート再生の1つの大きな理由なのではないか。

もっと突っ込んで考察すれば、産業分野はすなわち利権構造を意味する。

どのような意図であれ、新たに生まれた産業分野は利権構造となる。

一旦出来上がった利権構造はそうやすやすとその縄張りの解体を許さない。

意図されているかどうかはともかくとしてそのような作用が働いているのなら。

現在の中央集権的な「命令」と「統制」というパラダイムは永遠に「地球環境全体に貢献できるコンクリート産業」を生み出すことはできない。



僕たち生コン産業がそもそも挙手し動き出すべきはずだったコンクリート再生

いつしか置いてけぼりにされ、その後市場領域として発生したコンクリート再生を「けしからん」とするこの現実。

本来の担い手がコンクリート再生を敵とみなし拒絶する生コン産業。

そもそも再生コンクリートとて生コン。

生コンの市場領域として生まれるべきそれが、縦割りの弊害からか全く別個の異質なものとして成立した。

そこには融和ではなく分離があり、もって一向にコンクリート再生は社会に貢献できていないという現実が僕たちの前に立ちはだかっている。


市場と顧客の声は、コンクリート再生が進むことによって、地球の自浄作用が取り戻されることを希求している。

なのに、僕たち産業人はその市場と顧客の声を黙殺し、意図があるかどうかは別として結果としてコンクリート再生を阻んでいる。

誰が悪いのか?

生コンか?それとも、再生生コンか?

僕たち産業人はそろそろこうした2項対立(2分法)を超越すべき時に来ている。

生コン or 再生生コンから、本来の生コン and 再生生コンへのパラダイムシフト。

それを支えるのは従来の「命令」と「統制」ではない。

縦割り・階層を前提としない、産業を動かす新たなOS(文脈)の必要性は明らかだ。



宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

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