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「5億立法メートルもの廃棄物|MAPEI」

「5億立法メートルもの廃棄物|MAPEI」

MAPEI(伊)と日本の生コンアライアンスの共作。残コンスラッジ処理システムのキーマテリアルの発明者Dr. Giorgio Ferrari。日本で完成し普及が広がるシステムの視察とGNN長野での発表のために来日。この技術の普及はCO2削減に強く貢献する



日本生まれの残コンスラッジ処理システム

http://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/post_251.html

付き合いはもう8年前に遡る。

あまりにも親しくなってしまってうっかり日本語で話しかけてしまう。

なんか通じそうな感じがするのだ。

それこそ英語がまるで話せない頃からの付き合いなので、

言葉の壁をまるで感じさせないほど心が通っている。

僕にとっては発明の先生。

発明は天才が生み出すものじゃなく、

ものごとの本質あらゆることの底流に流れている原則に従って、

既存のものを組み合わせるということだと実践で示してくれた人。

だから文系出身の僕でも臆面もなくこれまであらゆる開発に携わってこれた。

生コン人生の恩人ともいうべき大切な人だ。


もともとの成り立ちは、

高分子ならびに急結剤をドラムの中にまだある残コンに投入して水分を吸収、結晶化させることによって再生資源化

という建てつけだった。

そもそもの困り者である「スラッジ」を当初は対象にしていなかったし、

よほど標準化が進んだ工場でないかぎり、

ドラムに異物を混入して作業は順調に運用されづらかった。

「だから、だめじゃん」

とはならない。

他人依存ではなくて自分たちでなんとかする。

どこかの生コン工場みたいに、

「メーカー任せ」

みたいな態度はGNN流ではない。

MAPEIとともに。

僕たちは自らの力を信じて開発に勤しんで来た。

日本の有志らの共作でできた、残コンスラッジのソリューション。

それが、残コンスラッジ処理システムだ。



5億立法メートルもの廃棄物?

地球上で水の次に流通している材料「生コンクリート」

産業別のCO2排出量割合で5%を占めるセメントの大半は生コンクリートとして消費されている。

1件1件の発生量は微々たるものだから話題にすらならない残コンならびにスラッジ。

強度の出ないスラッジは中でも厄介で、

固まって砕かれ再利用される残コンと違って、

埋め立て処分より他取り扱う手段がないと考えられて来た。

生コン工場に持ち戻される残コン(スラッジ含む)の量。

世界で5億立法メートルという推計がある。

日本で生まれてさらに進化し続けているこの手段は一切電気や機械などに頼らない。


"Only Gravity"


Ferrari博士も絶賛の「重力だけ」で処理される画期的な仕組み。

2日間のリードタイムで全ての廃棄物(残水、洗い水、残コン)は製品に変わる。

様変わりしてよく合理化された8年の努力の結晶は、

当事者であるGiorgio Ferrari博士をも唸らせる形に進化していた。

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※当日の残コンと水を搾られた残水・洗い水(搾り残渣)と混ぜられ薬剤と重機の攪拌で製品に生まれ変わる



そして世界へ

すでに日本とEU、アメリカなどで限定的に普及しているこの薬剤。

このシステムの一部として有機的に利用されることで、

世界中のスラッジの問題が解消される夢を見ることができる。

次の月曜日にFerrari博士は香港へ向かう。

現地大手生コングループの要請でこのシステムのプレゼンを行う。

島国日本の山奥の生コン工場で実装されているこのシステムは、

遠く海を渡って顔も知らない生コン従事者のためになる。

そして、それは、世界中の生コン従事者のためにもなっていく。


そもそもの開発の端緒。

残コンに苦しむ自分をなんとかしたい。

そして、それは、自分と同じような人たちのために働く、と定義づけられ、

GNNの連携を通して自分と同じような生コン従事者たちと成果を生み出した。

その経験に国境は関係ない。

全ての生コンに関わる人たちのためになっていく。

それが今実証されようとしている。


数年後。

世界中で標準となっている光景が見えている。

共感のもとに集まった仲間たちと作り上げた経験(コト)。

生コンにも「ことづくり」の重要性が増していく。


生コンでいいこと。



宮本充也



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宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

2018/06/09

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