長岡生コンクリート
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残コンとは #1 「残コンはあるのに無いもの」

残コンとは #1 「残コンはあるのに無いもの」

ここではあらためて19年向き合ってきた残コンという存在について解説したいとおもう。「残コンとは」。#1



残コンはあるのに無いもの

19年前。

生コン入職直後に衝撃を受けた。

夕方4時過ぎ。

いよいよ帰り支度を始めている事務所に無線が響く。

「4台余り。今から帰るよ」

最初は何のことやらわからなかった。

ため息とともにスコップやコテを手に取る職員たち。

そして、僕たちが帰途についたのは夜中10時を回っていた。

発生した残コンの片付けに要した負担だ。

日本中で残コンは生コン工場(あるいは圧送業者)に負担を強いる。



現場に持ち込まれ伝票を切り納品された生コンの所有者は荷受け人。

つまり、元請け建設会社に所有権は移転している。

ただし、型枠にぴったり注文されることはなく、夕方足りない生コンのせいで発生する「手待ち」を避けるため通常は多めに注文されるのが現場のならわしだ。

荷下ろしされることのなかった余剰の生コン「残コン」は業界慣習として生コン車がそのまま持ち帰るようになっている。


今年11月15日で70年を迎える生コン産業。

誰も何も疑うことなく、この慣習は今も続く。

そして、19年前よりもさらに深刻に生コン工場(あるいは圧送業者)の収益や労務を脅かすようになっている。

そして、最も興味深い事実。

残コンとは誰もがその存在を知っていながらも、その存在は公式に認知されていない、ということ。



残コンはないことになっている。

通常、建設資材は「ロス率」を見込んで予算が立てられる。

100m3の生コンが必要な工事であれば4%程度はロスするということを前提の予算だ。

これは発注機関(例えば国交省)としてどこかに不当なしわよせがよらないよう配慮されたものと言える。

他にも「単品スライド」といって、急激な資材の高騰が請負会社の負担にならないような措置が講じられている。


一方、現場で「ほぼ必ず」発生する残コンは携わる全ての人たちに負担を強いることは建設現場の誰もが知っているところ。

満載で余れば運転者や生コン工場構内担当者残業は確実だ。

荷下ろしして圧送者に投入され使われなくなった残コンは通称「ポンプ戻し(返し)」と呼ばれる危険作業を誘引する。

ましてやポンプ戻しができない現場の場合は圧送者のホッパーに満載の状態で場外に追いやられることもある。

誰も声を上げないが、

「一旦所有権が移転され、不要となったものを廃棄目的で場外に搬出されるその生コン(残コン)は廃棄物である懸念が高い」

一部地域ではこうした条例が敷かれているが、全国的には「臭いものには蓋」まったく議論さえされてないのが現状。

それは、「ないものとされている」という現実に原因がある。

そのため、弱い者である生コン業者や圧送業者にはその「ないもの」が押しつけられる。

定義いかんによっては廃棄物。

運ぶことそのものが廃掃法に抵触する。

従来は運んではならない機械である圧送車に0.5m3ほどの残コンを積ませ場外を走らせる行為そのものも道路交通法に抵触する。

こうした懸念すらまるでないかのように振る舞われている。

現場にいる人間なら誰もが知っているこれらは一切は公式に認知されていない。


ロス率や単品スライドのような配慮が「こと残コンに関してだけ」まるでないのだ。

まさに、部屋の中の象。

誰もがその存在を見ているのにないかのように振る舞う。

残コン周りにだけ横行するこの茶番はどうして起きてしまうのか。

そこには複数の絡み合った事情がある。


(#2に続く)



宮本充也


(シリーズ「残コンとは」)
#1 「残コンはあるのに無いもの」
#2 「『活動家』であってはならない」 
#3 「埋もれるソリューションの群」 
#4 「勇気ある民間企業の実践」 
#5 「いよいよルール化」 
#6 「残コンとは果たして何なのか?」
#7 「価値に換算できなければならない」
#8 「多様性の時代におけるアプローチ」

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

2019/10/10

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