長岡生コンクリート
骨材の再生利用、CO2の削減、コストダウンに

「いつでも見学受付中!」残コンステーション、ソリューション開発

  1. 建設現場における残コン対策:先行モルタル代替ページにリンクするボタン
  2. 建設現場における残コン対策:ホッパ内外の残コンページにリンクするボタン
  3. 生コン工場における残コン対策:残コン・残水・洗浄水ページにリンクするボタン

残コンとは #2 「『活動家』であってはならない」

残コンとは #2 「『活動家』であってはならない」

ここではあらためて19年向き合ってきた残コンという存在について解説したいとおもう。「残コンとは」。#2「活動家であってはならない」。



なぜ、残コンだけが無視される?

#1(http://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/_1.html)では数ある建設現場の物品において、なぜか残コンだけがさながら「部屋の中の象」のようにないことになっている現場を紹介した。

ある、なのに、ない。

この現象はいろんな切り口で説明できるが、

省庁間マター

が最たる原因だと思っている。


残コン(つまり余った生コン)を製造しているのは生コン工場。

生コン工場を指導監督する省庁は経済産業省だ。

事実、残コンを洗浄し回収された骨材を用いた生コン製造の運用方法を規定したJIS規格があるくらいだ。


そして、その生コンが実際に使われる建設現場はもちろん国土交通省が指導監督している。

いくら経済産業省で規格化されていても、使うのは国土交通省マター。

お上が「使え」と言わない限り元請け建設会社は仕入れ先の提案(「残コン由来のこの製品を使いましょう!」)に簡単に乗ることはない。


そして、残コンの定義、つまり、現場から外へ排出され処分されるその残コンが、

「廃棄物であるのか、どうか」

を判断するのは環境省となる。



3省庁の縦割りに埋もれる「残コン」という存在。

こうした事情から通気性の低い省庁組織間の縄張り意識の狭間に挟み込まれてしまった。

民間から多少は声が上がってはいる(陳情)ものの、それはまだ大きいものではなく、重い腰を上げるものでもない。

そもそもが民間もビビっている。

存在の定義が明確ではない残コンは、後ろ暗い処分をされていたりするのも事実。

定義が曖昧だからといって自己都合で処分する。

「廃棄物(六価クロムを含む)の不当な処理」

と糾弾されかねない処分がまかり通っている。

そんな現状があるものだから、民間企業も声を大にしてこの点をお上に陳情しづらい。


省庁跨ぎ、そして、民間の忖度。

誰かがリーダーシップを取りづらいこのグレーな問題。

具体的ではなく、どこに落とし穴があるのかも知れないこのグレーな問題に堂々と声を上げる存在が出来づらい。

さらに、生コン産業のあり方にもその原因の一端はある。

縦割り階層型であり、辺境で実際に残コンに苦しんでいる人たちの声が風通しよく共有されづらい。


こうしたあらゆる理由が複雑に絡み合い、70年産業を数える生コン産業において残コンはクローズアップされることがなかった。



活動家であってはならない。

昨日某大手建設メディアの方と話していた時にも残コンの話題となった。

この手の話題は記事にしづらいという。

上述の複雑な均衡状態に埋もれてしまった残コンという問題に脚光を浴びせる。

投げられた賽はどの数字を示すかは誰も知らない。

これまでグレーでOKだったとある地方のとある生コン工場が糾弾されてしまうのかもしれない。

それの的はゼネコンに集中するのかもしれない。

あるいは、その報道がきっかけで世論が沸き適切な残コンに関わるルールの整備が急がれるのかもしれない。

だれもその余波がわからないのだ。


その意味で残念ながら今のところ残コンに声をあげている人たちは「先鋭化された一部の人たち」つまり、活動家とみなされている。

その一部の人たちの声だけを論じるのは危うさが付き纏う。

その一部であるこの僕(笑)にとっても、残コン問題が「変な形で脚光を浴びる」ことを望んではいない。

ただただ、ルールが整備されておらず、誰もが本意ではないのに「残コンを捨てている」「残コンに苦しんでいる(残業)」「残コンを再生すれば削らなくて済んだ山河を削って生コンを作っている」という現状に課題を立てているだけだ。


活動家であってはならない。

残コンがもたらしているあらゆる社会的問題をきちんと整理し、論述し、然るべき場所で発表する。

もちろん基礎活動としてこのようにブログを書き続けることも大切だと思っている。

自分の利益誘導だけのために、不当に取り扱っているどこかの誰かさんを的にしてぎゃあぎゃあ騒ぐのは紳士的ではなくそれは単なる活動家だ。

そうなってしまったら永久にこの闇は晴れることはないだろう。


(#3に続く)



宮本充也



(シリーズ「残コンとは」)
#1 「残コンはあるのに無いもの」
#2 「『活動家』であってはならない」 
#3 「埋もれるソリューションの群」 
#4 「勇気ある民間企業の実践」 
#5 「いよいよルール化」 
#6 「残コンとは果たして何なのか?」
#7 「価値に換算できなければならない」
#8 「多様性の時代におけるアプローチ」

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

2019/10/11

このページのトップへ

施工実績はこちら

お問い合わせはこちら