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2020/05/10

「中央集権的な特定の全体構想ではなく、自己組織化された辺境が拓く環境コンクリート」目次(案)(博士号取得への道 #7)

「中央集権的な特定の全体構想ではなく、自己組織化された辺境が拓く環境コンクリート」目次(案)(博士号取得への道 #7)

「大地を削らない、汚さない、蓋しないコンクリート」の実践としてシリーズ「博士号取得への道」は始まった。水の次に流通する材料「生コン」を対象とする以上、個別企業の個別イノベーションでは完結し得ない「環境コンクリート普及」は産業全体を研究領域とし、併走する種々の活動(実業)が求められる。実業を支える理論を体系化し具体的に世界を変えていくドキュメンタリー。



工学博士論文目次(原案・2020/05/10)

「自分で問題点を探し出して、それを解決していくためのプロセスを認識でき、解決策をそこの中で提案できるという素養が身についている人」

⚫︎ 論文題名「中央集権的な特定の全体構想ではなく、自己組織化された辺境が拓く環境コンクリート」
生態系は特定の全体構想の「命令」「統制」に従って循環しているわけではない。インターネットはあらゆる辺境に同時に必要な情報を共有することを可能としている。従来の上意下達の産業構造が迎えた限界と新しいパラダイムの探究について。http://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/3_3.html

⚫︎ 第1章 序論「なぜ50年の歴史を持つ環境コンクリートは汎用化されないのか」
1.1 本研究の背景
50年の歴史を持つ環境コンクリートが一向に一般化されないことへの課題設定。
1.2 本研究の目的
これまでの中央集権的な全体構想が求める「命令」「統制」から形成された産業構造「縦割り」「階層」によるマネジメント(ガバナンス)の限界を示し、新しいパラダイムとしての「自己組織化」を志向する流動的産業構造における環境コンクリート開発プロセスの可否について検討を行う。その具体例として辺境が主体的に解決がなされている「残コン」を中心に据え、それらが示す新たなパラダイムに基づく産業構造(と駆動させるOS)のあり方を模索する。
1.3 本論文の構成

⚫︎第2章 既往の環境コンクリートの研究や経緯の振り返り
2.1 概説
全体構想が縦割りで階層的な産業構造を用いて生み出されてきた各種環境コンクリートテックグループとその共通点そして限界について。
2.2 環境コンクリートテック概観
環境コンクリート既往の取り組みについて、それが問題提起され研究領域として拡大し市場が成立するまでのプロセスを横断的に検証することにより導き出される旧来の産業構造を支えているパラダイムを示す。
2.2.1 高炉スラグ
2.2.2 フライアッシュ
2.2.3 各種スラグ骨材
2.2.4 コンクリート塊
既に成立している再生骨材コンクリートの規格(JIS A 5021~5023)とその担い手相互の間にある溝(二項対立)と利権化の懸念。超越・統合された枠組みの必要性。
2.2.5 回収骨材
2.2.6
普及の進まない回収骨材JIS規格の問題点やこれまでの経緯(鳥取県中央生コンの事例他)。
2.2.7 残コン(戻りコン、脱水ケーキ)
上述副産物(産業廃棄物)と残コン両者のこれまでの歴史の対比から浮かび上がる本質的違いについて考察する。
2.3 まとめ
既存産業構造の限界(「特定の全体構想」が認知し得ない課題は課題として認知されず、社会問題としても取り扱われない)。

⚫︎第3章 辺境の環境コンクリートテック「残コンソリューション」
3.1 概説
公的な位置づけを持たない(3省庁を跨ぎ公式な位置づけの無い)残コンは辺境では既に自助努力による解決(完結)がなされている。
3.2 歴史はあり位置づけのない「残コン」について
3.2.1 残コンの実態(公的位置づけ、廃棄方法、廃棄量など)
3.2.2 残コンの環境負荷
3.2.3 残コンの位置づけに関するこれまでの経緯
3.2.4 既存パラダイムで運用される産業構造の限界
3.2.5
3.3 ガイドラインのない「残コン」問題の解決事例(IT、企業間連携)
3.3.1 残コンステーション(長岡生コンクリート)
3.3.2 脱水ケーキ由来の下層路盤材(白石建設)
3.3.3 残コン由来の再生生コン(大分総合建設)
3.3.4 スラモル(金子コンクリート)
3.3.5 残コンブロック(泰慶)
3.3.6 アウトレット生コンマッチング
3.3.7
3.3.7 まとめ
従来の産業廃棄物と様相の異なる残コン問題解決策の生成過程から導き出されるのは、特定の全体構想による「命令」「統制」プロセスではなく、環境の変化(廃棄物高騰圧力、コンプライアンス圧力その他)にさらされた辺境がITや企業間連携を通じ努力することによって生み出されたプロセス。また、これらプロセスは、トップラインではなくボトムラインにフォーカスすることで、資源循環を達成している点を強調する。http://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/4_2.html
3.4 まとめ
点(辺境)では完結しているこうしたプロセス・知恵は現在全体(産業構造の隅々)に共有されることなく埋もれている。ITと企業間連携はこうした事例を産業の隅々(あらゆるセクター)にまで共有可能であり、全体としてこのようなプロセス(残コン)を実装することで、50年来ブレイクスルーが起きない環境コンクリートテックは新しい局面を迎える可能性について示された。

⚫︎第4章 辺境が見出され自己組織化を志向する産業構造(システム)が創り出す環境コンクリートの実践
(Plan, Do)
4.1 概説
第3章までに示された残コン問題解消プロセスを全体論として適切に捉え、あらゆるセクターに自己組織化を志向した機能と役割を期待する実践。産業構造を構成する各セクターは環境コンクリートが適切に見出されるためのそれぞれの役割を自覚することで、環境コンクリートテックにブレイクスルーが訪れる
4.2 あらゆるセクターにおける残コンに関する具体的取り組み
4.2.1 残コン技術フォーラム(陳情活動)
4.2.2 NETISなど公的位置づけ獲得
4.2.3 規格化への取り組み
4.2.4 ゼネコン主導の仮称・残コン協議会
4.2.5 インターネットを通じた取り組み
4.2.6 グレーゾーン解消制度の適用検討
4.2.7
4.3 まとめ

⚫︎第5章 結論
(Check, Action)
新しいOS「自己組織化」で駆動する産業構造が普及させる環境コンクリートテックの成果について。
5.1 概説
第4章までに取り上げた取り組みが適切に機能・循環した場合に想定される成果についてまとめ、新しい産業構造が想定する環境負荷低減の度合いを示す。国土が狭く、先進超寿命国家である我が国こそ環境コンクリートテックがその出口を見出し具体的に成果を上げる必然性があることを示す。
5.2 残コンに関する成果
5.3 残コンを見出した環境コンクリートテックに関するプロセスが示す未来
5.4 まとめ



宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

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