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2020/05/16

「シームレスにつながり始めた世界における環境コンクリート」(博士号取得への道 #9)

「シームレスにつながり始めた世界における環境コンクリート」(博士号取得への道 #9)

「残コン」「環境コンクリート普及」について議論する東京大学野口教授とMAPEIフェラーリ博士。今、世界の片隅で起きていることは瞬時に全体に共有され、議論され、検証され、規格化され、制度化される。辺境に身を置く誰にでもチャンスはある。「シームレスにつながり始めた世界における環境コンクリート」。



一介の生コン屋の意見が取り上げられる世界

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ZOOMで開かれたセッション。

東京大学野口貴文教授MAPEIフェラーリ博士

残コンそしてそのソリューションの普及について国際的な動向も踏まえつつ意見交換をした。

残コンという不明瞭な位置づけの問題をどのようにしてテーマアップするか。

辺境で生コン工場の現場(ラストワンマイル)を苦しめる残コンという問題。

従来の縦割り・階層型の産業構造は「命令」(規格)と「統制」(ペナルティ)を前提としている。

「わたし(行政=頭脳)のいう通りに、あなたたち(辺境、体の各部位)はルール(規格)に従って働けば、市場(発注)を与えてあげよう。従わなければ追い出します」(「評価する、評価される。」のパラダイム)

乱暴な言い方だが本質的に現在の建設・生コンの産業構造はこうした前提を敷いている。

そのため流れは常に1WAY(上意下達)。

指示・命令はヒエラルキー(階層や壁)を順に下達される。

頭脳が認識した課題のみが解決されるべき問題として認識される手足に指示が降りる。

そんな階層構造の辺境・底辺(手足、ラストワンマイル)を苦しめる残コンなど問題として認知すらされない。

これが、「残コンはあるのにないもの」の現実。

一方世界規模で巨大な環境負荷を生み出し続けている残コンに問題意識を持った共同研究は始まっている。



ドイツのEN206の附属書で取り上げられている残コンソリューション

フェラーリ博士の情報提供。

ドイツのEN206(日本のJIS規格みたいなもん)の附属書では残コンの再生方法として高分子などを用いて砕石化した材料を生コンの原料に使うプロセスが記載されている。

衝撃的なニュースだった。

もしかしたらこの出来事は日本に準用できるかもしれない。

現在僕たちは「いかに日本で残コンあるいはそのソリューションを規格化し普及させていくか」を議論している。

一見ドイツの話など無関係のようにも思える。

ただ、そこですかさず野口教授が情報提供があった。

Giorgio, Good news here.

曰く、世界の生コン規格(ISO 22965)はEN206をベースとしている。

そして、そのISO 22965は改定の時期を迎えている。

野口教授は他の教授らとともにその委員会に要人として参画している。

つまり、ISO 22965においても残コン並びに残コンソリューションを問題として共有される可能性についての示唆。

ISOの改定はすなわちJISにも即影響を及ぼす。

2023年がゴール(EN、JIS、ISOが並行して改訂されるのが2023年)。

日本も含む世界中の研究者が辺境の問題やその問題解決策を認識し、ルールを設定して適切な運用を促す。



JIS A 5023はJIS A 5308の工場で並存可能。

さらに、明文化されているわけではないが多くの有識者のコメントが「JIS A 5023のJIS A 5308工場での実装の可能性を示唆」しているそうだ。

これまで普通コンクリートに低品質の骨材が混入する懸念が取り沙汰されなかなか進まなかった再生骨材規格のJIS A 5308工場における並存。

これが実現すれば環境コンクリート(再生骨材コンクリート)の普及は一気に加速する。

⚫︎参考記事: 「同じ【生コン】なのにいがみ合う生コンと再生生コン」博士号取得への道(その5)

これまで全国の生コン工場の一部で取り組まれてきた残コン再生骨材生コンの実践。

それらは産業構造(頭脳)に見出されることなく無視され続けてきた。

トカゲの尻尾よろしく辺境の問題は全体から切り離されていた。

統制されるべき辺境の(手足の)問題など取り上げるまでもない。

そんな産業構造はインターネットやグローバリゼーション、グローカルで一変しようとしている。

(博士論文の主題は「自己組織化された辺境が拓く環境コンクリート」)



JIS工場でJIS A 5023が標準化されることで広がる再生コンクリート

規格改訂(EN、JIS、ISO)の取り組みに並行して僕たち日本における辺境ができること。

それは、生コン工場としてのJIS A 5023の実装

規格(お上の指示)を帯びた生コンとしての再生生コン。

これまで辺境で無印(JIS外品)として限定的な流通をしていた環境コンクリート。

発注期間、研究者、実務者、あらゆるセクターのあらゆる個人と法人がこれまでの縦割り・階層から解放されようとしている。

産業構造はシームレスに広がる。

どんな国のどんな立場の人だって自由に意見を主張し実践することができる。

その実践は瞬時に世界と共有される。

そんな新しい産業構造の萌芽を見た思いだ。



埋もれてきた、残コン。

シームレスに広がり始めたグローバルな産業構造。

そこでは見出されなかった残コンに光が届く。

辺境で自助努力の末にローカルで解決策が見出された環境コンクリートは今グローバルにそのプロセスがオーソライズされようとしている。

一介の生コン屋の意見が取り上げられる世界。

僕たちが今向き合っている生コンという産業にはやる気次第でチャンスはいくらでも転がっている。

「俺なんかぺえぺえだから」

そんなふうに諦める必要はない。

少しでも誰かのためになる。

社会貢献できるその技術。

シームレスにつながり始めた現代では埋もれさせておくには勿体無い。



宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

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