2017/08/03
「僕たちは子供でも羊でもない」 沖縄・残コン・見学会

ゼネコン怖いですか?
首を横に振る人たちがいた。
いつの間にか普通がゆがめられてしまった。
伝票を切って納品されたそれは、
誰のもの?
なぜ、見て見ぬふりされておめおめと持ち帰る?
残コン問題を語るうえで大切なのは、
姿勢。
これは、北海道で学んだこと。
技術や製品は二の次。
いくら高度な製品や技術で塗り固めても、
僕たちがからっぽであれば永久に解決しない。
それが、残コン。
僕たちは子供ではない。
とあるゼネコン上層部が教えてくれた。
ゼネコンが一番困ること。
生コンでもポンプでも持ち帰ったその残コンをそのへんに不法投棄する。
伝票の控えと共にその辺に捨て去る。
所有権移転を済ませたそのごみの所有者は・・・。
残コンに困っている。
だからといって、
いがみ合い関係をぎくしゃくする。
反目しあう。
それほど僕たちは子供ではない。
僕たちは羊でもない。
力関係で押し付けられ、
おめおめとそれを持ち帰って泣き寝入りする。
対話もすることなく。
ただ、根拠のない怖さにおびえ黙る。
長年の習慣としていつしか当たり前になってしまって、
当たり前のように法を犯して残コンを持ち帰る。
僕たちはそんな非力な羊でもない。
僕たちは子供でも羊でもない。
第15回となる残コン技術フォーラム in 沖縄。
そんな議論からスタートした。
1日のうちに最北端と最南端を移動してしまった。
熱い。
性質が違う。
開会に先立ち、現地の南建工業富永健作さんから挨拶
この日に至るまでいろいろありました。
いい経験ができたと思います。
暑いから短パンでプレゼン。
沖縄の皆さんにピースしているのだろうか。
そういえば人の写真ばかり取ってネタにしてきたが。
富永さんに短パン姿を激写されてしまった。
暑さにおかしくなって熱弁をふるう僕。
「詰まった?失敗した?へへへ」
「失敗?詰まれ!詰まれ!」
どういうつもりで僕たちに浴びせたか知りませんが。
あなたの顔と名前は一生忘れません、
僕たちは真剣に命かけてやってます。
冷ややかな目線で遠巻きに眺めて冷やかししてるんなら覚悟しろ。
僕たちは3年後には残コンの問題を完全に解決しているが、
あなたは一生残コンに苦しんでください。
なーんて(笑)
そんな野良犬を相手にしている暇はない。
47都道府県はまだまだなのだから。
セルドロンでたちまち流動性を失う残コン
今日は初めての4t車での改質。
回転数が少なくて少し難儀したが、無事改質に成功。
少し今回のデモは悪条件が重なった。
R2の改質を熱心に眺める関係者。
心無い人もいるけれど、
それでもそれ以上に熱い人の方が多い。
「残コンニチハ!パクらせてもらいますよ。沖縄でも流行らせます!!」
なんて、帰り際に暖かい一言を寄せてくださったり。
(沖縄のキーパーソン、運天常務(右))
砂浜で砂金を探しているような感じだった残コンソリューションの開発。
今残コン技術フォーラムを初めて強い手ごたえを感じています。
ご当地のキーマンに確実に出会えている実感がある。
北海道札幌の岡本繁美社長もその一人。
そして、沖縄の金城キク商会運天常務もその一人だと確信した。
生コンはその70年に及ぶ歴史を通じて常に地場産業だった。
1.5時間の壁の中で完結してきた。
そして、今、その壁が壊れた。
流動性が高まった。
それぞれの壁にさえぎられてきた素晴らしい人物や才能。
壁を越えて輝く時代となった。
残コン技術フォーラムが教えてくれるのはそんなこと。
今回で15回。
47都道府県のおよそ3分の1が終了。
まだ、3か月経過していない。
1か所で平均30人の生コン関係者と新たなご縁が生まれている。
47都道府県で1500名近いご縁となる。
1500名だ。
動かないと思うだろうか?
僕たちは子供でも羊でもない。
さあ、次回は第16回山梨。
残コン技術フォーラム47都道府県ツアー。
まだまだ続く。