長岡生コンクリート
残コン技術フォーラム
骨材の再生利用、CO2の削減、コストダウンに

「今やりよらんと、いつまでたってもできん」 高野生コン・スラッジ・残コン

「今やりよらんと、いつまでたってもできん」 高野生コン・スラッジ・残コン

スラッジの山を見るとワクワクする。

こんな心境ご理解いただけるだろうか。

今年から始まった残コン解決スタートアップ支援プロジェクト。

ポジティブな女性工場長宮嶋さんの元気がきっかけだった。

(参考ブログ;「トロンメル要りませんよ」)

まったくご縁のない静岡の生コン屋に連絡をしてきて、

いつもの僕の気のない対応(ほんとごめんなさいその節は)にもめげず、

わざわざ静岡まで足を運んで、

「なんとかしなくてはならないんです」

という情熱をぶつける。

その情熱に多くの人たちが動かされた。

残コン解決スタートアップ支援プロジェクトの始まりだった。


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※残コン・スラッジの現状を「事実」「解釈」「行動」というフレームワークで理解する


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※構内の導線を検討するスケッチ


「今やりよらんと、いつまでたってもできん」

スラッジや残コン問題の本質を突いた発言だと思う。

多くの生コン工場の御多分に漏れず、

高野生コンも長年スラッジという問題を先送りしてきた。

抜本的解決の方法論が見当たらなかったのだ。

ある日新任女性工場長が声を上げた。

スラッジを解決しよう

ベテラン男性職員は誰も取り合わなかった。

トロンメルが要らない

フィルタープレスが要らない。

何をこの素人工場長は言い出すのか?

そんな反応だったそうだ。

めげず熱意と情熱を持ち続けた。

その熱に動かされたのは周囲だった。


「工場長の言ってることじゃさっぱり分からんかったけど、この絵と説明聞いてたらよく分かった」

「つくりは簡単なんだな」

「今やりよらんと、いつまでたってもできん」


動き出した瞬間だった。


初めての自転車の練習に立ち会うのと似ている。

自転車を後ろから支えて一緒に走る。

最初は不安定。

徐々にふらつかなくなっていき、

たまに5秒とか10秒とか手をはなす。

よろけそうになるとまた支える。

いつしか手を放してもよろけない時間が長くなる。

そして自転車は誰の支えもなくひとりでに走れるようになる。


スラッジの問題で一番大切なのは自転車に乗ろうとする人。

誰が支えても、

どんな高性能な自転車を買い与えても、

本人が漕ぎ出す意志を持たなければ自転車は走らない。

現状を変えようとする勇気がなければ、

いつまでたってもスラッジや残コンの問題は解消しない。

それが真理。


高野生コンさんは3月に京都の生コン青年部の見学会を受け入れる。

それまでを目途に残コン・スラッジリサイクルシステムを始動予定だそうだ。

今回スタートアップ支援にお伺いをさせていただいたのは二見さん。

彼の報告によれば高野生コンさんは非常に愛情にあふれたあたたかい事業所。

たった一人の意志だけではなかなかものごとは前に進まない。

それはこれまで多くの工場の現状を見てきて痛切に感じているコト。

なんだかんだいっても工場長を支えようとする周囲の人たちの協力。

そして工場長の熱意や本気度。


スラッジや残コンという問題を通して、

生コン工場に従事する素晴らしい人たちと交流できること。

これ以上の幸福を僕たちは想像しえない。

スラッジ解決スタートアップ支援プロジェクト。

今年はこのプロジェクトに熱が入る。


宮本充也

宮本 充也

主な著者宮本 充也

1級土木施工管理技士・コンクリート診断士・コンクリート主任技士

趣味:ランニング

他、小松英樹、二見武馬

2018/01/13

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