長岡生コンクリート
骨材の再生利用、CO2の削減、コストダウンに

「そもそも廃棄物ではない」残コン処理請負業という構想について

「そもそも廃棄物ではない」残コン処理請負業という構想について

日増しに深刻化する残コンひいては生コンスラッジの問題は工場の自助努力による解決だけに期待するのは難しいのではないか。そもそも誰の責任なのか。残コンの問題解決を主業とする業態の構想について。



残コン処理請負業という構想

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総生産量の2〜5%と言われる残コンのおよそほとんどは生コン工場にそのまま持ち戻されている(https://sekokan-navi.jp/magazine/9701 より引用)。

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数あるソリューションのほとんどは現在生コン工場内に実装され生コン工場の自助努力で処理されているのが現実(http://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/post_380.html)。

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そうした努力により再生された資源(リサイクル砕石やブロック)は適切に市場に還元されることが理想だが現実は出口を見いだすことが難しい。



果たして生コン工場の仕事なのだろうか?

これまで70年に及ぶ生コン産業では対で考えられてきた残コンという問題。

本来の所有主体についての議論は避けられ、3省庁またぎの事案であることもあり、ルールの未整備がこの問題の本質と言っていい。

商習慣としてなんとなく残コンは生コン工場に持ち戻され、生コンスラッジは工場経営を蝕む存在となった。

現在当たり前のように生コン工場が苦しみ、当たり前のように各社がさまざまなアプローチで自助努力をしているが、「そもそも論」を主張し形にしようとする向きが少ない。

本来発生させている建設会社の責任が問われるはずだが未だその議論は沸騰を見ない。

まるでいじめのように生コン工場は残コンを背負わされアンコンプライアンス、グレーな運用で凌いでいる。

そもそも論、これって生コン工場の仕事なのだろうか?

理想は環境省、国交省、経産省が省庁間の垣根を超えてこの問題を議論し生コン工場実務家の意見も踏まえてルールを整備し、ソリューションを把握すること。



そもそも残コンは産業廃棄物ではない。

残コンに関する見解は都道府県それぞれの保健所に委ねられている。

すでに成立している商慣習を見ればわかるように、残コンは産業廃棄物収集運搬の許可を持たない生コン車で工場に持ち戻されているのが現実。

そのため、概ね監督行政の見解は、「残コンは廃棄物ではない」が主流。

つまり、残コン処理そのものも産業廃棄物の取扱ではないということができる。

例えば生コン工場の外で残コン処理を主たる事業とした業態の開発はできないだろうか。

この手の議論は常に廃掃法を意識したものが多いものの、そもそもが「残コンは廃棄物ではない」という前提に立てば配慮そのものが不要。

生コン工場は残コンを自社工場に持ち戻さない。

ガソリンスタンドに燃料を給油しに行く感覚で最寄りの残コン処理業者に残コンを持ち込む。

当面の契約形態は「月間〜〜円」といった具合にこれまでの処理コストを大幅に削減されたコスト感で生コン工場と業者は取引を行う。

残コン処理業者は請け負った範囲で残コンを適切にRC砕石などの付加価値製品に還元し自助努力で出口(販売先)を見出す。

そんな事業形態は果たして実現可能だろうか。



その処理コストを国が担保するシステムを構築する。

発生から処理、そして再生産され販売までをガラス張りにする。

そのことで従来の廃棄前提のシステムと比較し経済合理性環境への負荷軽減を把握することが可能となる。

さながら、建設リサイクル方のように。

ある程度強制力を持たせた制度を構築することによって「廃棄物ではない」残コンの100%有効利用が可能となるはず。

今後生コンポータル(残コン技術フォーラム)ではこの前提に立って主要都市にてパイロット事業(残コン処理事業)を展開を始める。

そもそも残コンは生コン工場(だけ)の問題ではない。

その前提を改めて見直し適切な議論をもたらす機会になれば幸甚だ。

生コンが実りある産業として成長していく為に無視できない残コンという問題。

やるべきこと、パズルのピース(ソリューション)は揃っている。

後は実行に移すだけだ。

生コンでいいこと。



宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

2019/04/15

残コン(生コンのゴミ)再生「ECON/IWA」
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