長岡生コンクリート
骨材の再生利用、CO2の削減、コストダウンに

残コン回収生コンが一般に流通するための必要条件

残コン回収生コンが一般に流通するための必要条件

規格とは消費者が安心して工業製品を購入できるために制定されるもの。だから、すでに世の中にその流通実態があって、その実態を踏まえて立案・制定されるもの。残コン由来の再生生コンが人口に膾炙するために必要な条件とは。



残コン回収骨材を利用した生コンクリートのJIS化について

JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)という規格が整備されてから生コンクリートが流通したのではない。

高度に成長した現代で生コンに従事しているとこの点を逆さに考えてしまうこともある。

JISありきの生コンではない。

生コンありきのJIS。

だから、JIS規格とはイノベティブで社会に貢献できる製品が適切に普及することをサポートする側。

「JISじゃない」

を理由に新規性の高い生コンが、

「売れない」

ということが横行している現代、技術者はこの点を念頭におきたい。

「規格がないから使えない」

「規格のない製品を使って何か問題が起きたら責任取れない」

新規の生コンを現場に提案してよくあるのがこの手のリアクションだ。



残コン回収骨材を用いた新しい生コンが普及するための条件。

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地元ボランティアにより施工されている生コンは残コン再生生コン。


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実はこれ、地元伊豆の国市建設課が購入し支給された材料。伊豆の国市では残コン回収生コンの使用が標準となっている。


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こちらは民間での採用実績。陶芸の釜を置くための土間コン(非構造体)。


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こちらはつくば市(茨城県)の民間工事で採用された実績。境界の見切り擁壁。



「固まればなんだっていい」いわゆる、非構造体。

結果的に普及を妨げている存在がある。

規格。

規格に悪気があるのではない。

冒頭にも述べた通り、高度に標準化された我が国では、規格が技術を縛る現象が起きる。

「規格にないものを使った時に問題が起きた時の責任の所在」

ってやつだ。


新技術に前向きな人ばかりじゃない。

仕様書に書かれている通りに仕事をしたい人もいる。

その時に、

「まだ、規格が認識していない新技術」

は使い勝手が悪い。

だから、規格もの以外は使いたくない。

そんな心理がはびこる。



全国に少なからず存在する前向きで積極的な生コン工場が埋もれる。

技術はある。

プロセスも確立されている。

ただし、出口(用途)が仕様書に明記されていない。

使いづらい。

だから、結果技術が普及しない。

そして、埋もれる。


こうした負圧をもろともしない前向きで主体的な生コン工場が今ITを駆使して企業間連携を結んでいる。

その声は日増しに大きくなっていく。

規格行政に対しても物申すくらいに。

「こんなに社会や環境に貢献できる生コンがありますよ」

そう伝え始めている。

そのための規格が生成しようとしている。


飛行機は逆風がなければ飛び立たない。

負圧が元気な生コン工場を鼓舞する。

奮い立たせる。

飛び立った残コン再生のプロジェクトは世界に範を示すことになるだろう。

問題だった残コンが今機会(チャンス)に変質しようとしている。

生コンでいいこと。



宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

2019/05/04

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