長岡生コンクリート
骨材の再生利用、CO2の削減、コストダウンに

残コン回収生コン「安かろう不味かろう」「環境にいいので高いです」ではダメ

残コン回収生コン「安かろう不味かろう」「環境にいいので高いです」ではダメ

日々製造・出荷されている再生生コンは残コン(現場で使われず余った生コン)を由来としている。「安かろうまずかろう」では通用しない。「環境にいいので高です」も通用しない。舞台裏の努力。



「安かろうまずかろう」「環境にいいので高いです」では売れない

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生コンポータル(長岡さくら工場)の試験室。試験室は生コン工場の顔。日々技術の研鑽はここで行われている。


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残コン由来の骨材を用いた再生生コンの試験の様子。1時間静置した状態を確認(現場におけるワーカビリティを知るため)。

お客様に依頼されたのではなく自発的に行われていた試験。夏場特にブリーディングが早くひくため、状況を把握しておきたかったとのこと。



安かろうまずかろう。

あたりまえのことだが、再生生コンは安い。

現場で余った残コンは通常固化してからガラとして廃棄またはリサイクルされるか、水で洗われ砂と砂利を回収してからスラッジとして廃棄のいずれか。

いずれにしても、費用がかかるのが一般的。

その残コンを由来とした原料を使っている。

当然、安い。


一般に、リサイクル、中古、おさがり、使い古し、のイメージは悪い。

低品質。

一部、ビンテージなどといった表し方もある。

「この生コンビンテージもの」

思いつきだが、アリな気もしてきた。

「この生コンの骨材は20年もの」

なんか、ロマンを感じる。

この線で行こうか。

「え?20年ものがこのお値段(39,800円)で?!売ってください!」

みたいな。


論旨がずれてきたので戻そう。


で、そんな再生生コン。

実は、「単位水量を低減できる」生コンだったりする。

専門的にはなるが、角張った粗骨材の角を丸めるようにモルタルが付着するため、回収(再生)骨材は丸みを帯びる。

つまり、実績率が高くなる。

そのため、再生骨材と聞くと単位水量が高くなりそう、というイメージに反して単位水量は低減できるのだ。

動画のように良質な生コンとなる。



環境にいいから高いです。

上述のように、本当は「ビンテージ」くらいのことは言いたい。

従来捨てられている。

大地を汚している。

残コンないしは生コンスラッジを手間をかけて再生しているのだ。

いいことしてるのだ。

だから高く買って。

そのように言いたい。

ただし、市場経済は甘くはない。

「いいことやってるね。頑張ってね」

とは言ってくれたとしても、実際は買ってくれない。

同じ値段かやや安い。

でも、ダメ。

同じ値段なら、生コンにする。

これが、世間だ。

ご安心を。

安いっす。

そもそも、戻ってきた生コン(残コン)は原価0。

わざわざ山河を削って加工した骨材とは違って、空から降ってきたぼた餅みたいなもん。

原価0を工場で加工して作るから生コンも安くなるに決まっている。



というわけで、再生生コンを売っていない生コン工場はもぐりです。

再生生コンを製造している生コン工場から生コンも買いましょう。

そうすれば僕たちはこれ以上大地を汚すことも削ることもない。

再生生コンも、生コンでいいこと。



宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

2019/07/10

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