2017/04/28
「生コン屋は生コン屋」 残コン・スラッジ水・エコセメント・リサイクル

ほんとよくできた仕組みだと思う。
フェラーリ・アルベルトの父、
フェラーリ・ジョルジオ博士は以前、
「残コン問題のカギはIn House」
という名言を残している。
昨日は50㎥、本日も20㎥。
残コン由来の生コン→残コン生コン(ECON)は、
絶賛出荷中。
当社長岡生コンは写真にあるように、
出荷予定をホワイトボードで共有している。
撮影はフェラーリ・アルベルトの手によるもの。
本日の残コン生コン(ECON)の出荷予定である。
ECONとは骨材(砂、砂利)を100%残コン由来の骨材で代替。
セメントはエコセメントを採用しているため、
混じりっ気なしの完璧リサイクル生コンとなる。
新品の資源を一切使ってないというすごさ。
水だって洗浄水のスラッジ水を再利用しているため、
スーパーリサイクル材料ともいえよう。
そのスタートとなる工程がこちら。
現場から持ち戻された残コンはすべてプールにためおかれる。
夕方担当者遠藤さんがバックホウを巧みに動かし、
10分以内で残コンを再生砕石に変えてしまう(改質)。
それら再生砕石の用途は、
・路盤材
・リサイクル砕石
・生コン用(再生)骨材
などとなっている。
中でも重要な出口は、
・生コン用(再生)骨材
というのが、In Houseの極意ともいうべきこと。
当たり前のことだが、
生コン屋は生コン屋
ということに集約される。
生コン屋は蕎麦屋でもピザ屋でもわさび屋でもない。
だから、業歴が長ければ長いほど、生コン屋は生コン屋になっていく。
何を言いたいかというと、
生コン屋になればなるほど、生コンの売り方が上手になる。
生コン屋は、
・リサイクル砕石屋
・路盤材屋
ではない。
そして、顧客のほとんども、生コン屋のことを
「生コンを作る会社」
と思っているがために、
・リサイクル砕石
・路盤材
は、生コン屋ではなくて、ほかに買いに行く。
「え?長岡さんリサイクル砕石も売ってるの?」
長年お取引させていただいているお客様からもそんな風に言われる。
だから、In Houseという言葉の重要性が高まる。
生コン屋のごみは、生コンにリサイクルしてこそ、回る。
In Put と Out Put の収支がキチンとあうのだ。
残コンリサイクルの出口は、絶対に生コン(再生)。
残コンは再加工して生コンとして出口を模索しなければ、
完全にゼロエミッション化は難しい。
・リサイクル砕石
・路盤材
については、あくまでも数量調整の手段として確保しておく。
残コンリサイクルの出口は生コン。
そういった意味ではこのところの出荷好調はとてもうれしい。
残コン生コンの品質管理は少々気にしなければならないこともあるが、
JIS外であるため、要は性能さえ満足してしまえば、
それ以上はややこしいプロセス管理は要求されない。
その点では生コン工場試験室各位に優しい(?)製品といえる。
※コンクリート舗装に使用された残コン生コン(ジスガイコン)