長岡生コンクリート
骨材の再生利用、CO2の削減、コストダウンに

「フィルタープレスという常識|World of Concrete」

「フィルタープレスという常識|World of Concrete」

※WOCに出展していた独メーカー


フィルタープレス(残コンや排水・汚泥処理の為の装置)。濾布で濾過され脱水・乾燥されたスラッジケーキの処理費用は年々高騰する。設備更新に要する費用は膨大なだけでなく、「詰まり」などのトラブルは貴重な経営資源を奪う。



一体いつまで続くのだろう?

フィルタープレス

確かによくできた仕組み。

残コンや洗い水やら残水。

全て大量の水でザブザブと洗ってしまう。

それら懸濁水はトロンメルと呼ばれる設備で砂利・砂を分級され、

懸濁水だけが濾過されケーキ状の廃棄物が残る。

酒粕(さけかす)

とまるで同じ工程となる。


スラッジケーキ

年々廃棄コストは高騰している。

1tあたり10,000円以上で処理される。

ダンプトラック1台で100,000円もかかる。

それは最終処分場で埋め立てるしかない代物。

1tあたり10,000円もするのに何も残らないのだ。

フィルタープレスという設備に関わる、

イニシャルとランニングコストだけじゃない。

先日当社をお訪ねいただいた総合開発さん(香川)によれば、

頻繁に故障をするため気が気ではない。

一度トラブルに見舞われれば残業はもちろん、

生産工程全てが止まることだって考えられる。


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※フィルタープレスという軸の中で競い合う世界の残コン市場



何も生まないばかりか、

負の資産を作るための機械に貴重な経営資源が奪い取られる。

それだけじゃない。

生コン産業誕生から我が国では70年を迎えようとしている。

見渡す限りどの工場もフィルタープレスが更新時期を迎えようとしている。

一度更新ともなれば、

数千万円の資金投資が必要となる。

何も生まないばかりか負の資産を製造するための機械に、だ。

世界に目を転じてみる(WOC仏)。

どこもかしこも残コン処理に関しては金太郎飴のように、

フィルタープレス。

話を伺うに日本と比べて随分のどかな環境にいるようだ。

リサイクルに対して監督行政は、

「努力項目」ではなく「義務」

としているという。

つまりそれだけスラッジ水やコンクリートガラの産出が少ない。

埋め立て処分費の高騰も限定的。


つまり、日本に責任があるようだ。

国土は狭く、

市場は低迷している。

世界最速の人口減少と高齢化。

パラダイムシフトを迫られているのは僕たち日本。

それは生コン、残コンにおいても同じことが言えるのだと思う。

フィルタープレスに代わる新しい手段。

それを編み出す何処かの国のイノベーションを待つ。

それはきっと永遠に来ない。

僕たち自身が作り出す使命感のようなもの。

WOC仏を見渡してみて改めて感じた想い。

【生コンでいいこと】新しい残コン処理の常識



残コンスラッジ処理システム

・スリット水槽(水分を夜間絞り出すピット)に残水と洗浄水を排出

・トロンメルを使わない

・翌朝搾り残渣(水分を絞られた残水と洗浄水)を乾燥曝気

・当日発生する残コン(高スランプ)と夕方混合攪拌

・スランプは5cm以下となっているため数時間攪拌していれば生コンではなく砕石状に改質

・時間を高分子×急結材で代替

・処理費用(材料費用)は「1tあたり500円」程度

・生産されたそれは埋め立て処分ではなくリサイクル砕石など再利用の道が得られる



見渡す限りフィルタープレスの市場の中で、

孤軍奮闘でこのシステムをさらに磨き込む。

みんな、「フィルタープレスがソリューション」と信じて疑わない。

それはでも作る側の理屈。

使う側はみんな倦んでいる。

もう、早く解放されたい。

フィルタープレスの呪縛から早く解放されたい。


今はまだ業界の標準になってない。

けど、僕たちにはこの道が標準へ続く道という自覚がある。

現代の残コンの常識は、

きっと昔の誰かが作ったもの。

同じ人間。

それでは僕たちも変えられるだろう。

世界の残コンの常識を変える。

とてもやりがいのある仕事じゃないか。


生コンでいいこと。


生コンに従事している人が残コンでこれ以上苦しんだり踏みにじられていいもんか。


宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

2018/04/29

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