長岡生コンクリート

「情緒こそ下りのエスカレーターで必要」 小ロット・JIS外・生コン・DIY

「情緒こそ下りのエスカレーターで必要」 小ロット・JIS外・生コン・DIY

物が売れていくプロセスにはいろいろとある。

生コン

水の次に流通する材料だから、

膨大な量が流通している。

(年間およそ1億㎥と言われている)

だから、秩序(システム)が長年の間(70年)に構築された。

でなければ、でたらめできちんと供給されないから。


1.ビルや橋が発注される

2.元請(ゼネコン、ビルダー)が決まる

3.調達(購買部)から商社に引合いが寄せられる

4.商社から商社(当該地区)連絡

5.当該地区商社から当該地区生コン組合

6.組合内部での調整

7.生コン工場の決定

8.生コン納品


これは、とてもシステマチックで、よくできている。

これが生コン工場には営業がいらないとされているゆえんである。

同時に、生コン工場が広く一般に認知されない理由ともいえる。


一方、仕組みを通さない引合いというのもある。

非重要構造物に使用される生コン

・駐車場土間

・エクステリアに利用される生コン

・その他

こうした生コンは僕たち世界ではJIS外品といわれ、

総生産量のそれでも5~10%あるとされている。

1億㎥の5%でも500万㎥だから侮れない。


この500~1000万㎥の市場には仕組みが及びづらい。

秩序立てて計数管理しづらい分野であるからだ。

そこにはある意味「血の通った」関係性がある。


先日こんなことがあった。

当社ドライバーの吉田さんが住む家の近くに新規にアパートが建設されるということでビルダーの担当者が挨拶にいらした。日当たりが悪くなるかもしれません、という誠実なご挨拶だったそうだ。その担当者に吉田さんは、「生コンどこ使うの?よかったら長岡使ってよ」と自分が運んでいる生コンを推してくださった。「そうなるように努力します」という回答があった。その所為かわからないけれど、実際その現場の生コンの注文は当社にもたらされた。(営業、山口さん談)

仕組みや秩序は大事。

だけど、仕組みや秩序はどうしても情緒を無視してしまう。

今、生コン産業は猛烈な勢いで降りていく下りのエスカレーター。

秩序立てられた市場も急激にしぼんでいる。

だからこそ、これからは関係性の時代なのではないだろうか。


ネットからインスタント生コン(俺の生コン)の引合いがあった。

なんでも4畳半くらいの面積に生コンを施工したい。

俺の生コンなら便利なのではなかろうか?


お返事としては、

「俺の生コンよりも、普通の生コンの方がコストも手間も良好です。生コン工場ご存じなければ、こちらでお手配もできますよ」

とお応えした。

これも、つまりは、5~10%といわれる市場。

秩序にははまっていない市場。

情緒的市場。

これまでの生コン工場はこうした市場に無頓着だった。

ロットが小さいし、儲からない。

「相手してられない」

でも、本当にそうだろうか?

本来の秩序立てられた市場は、

「急激な下りのエスカレーター」

僕たちが見つめるべき市場は本当にそのエスカレーターだろうか。


僕は信念として、

この5~10%の市場に生コン再興のカギがある

と強く思っている。

もちろん、そんな関係性(情緒)が重要な市場とはいえ、

エリアは全国に及ぶし規模も数百億円(以上)の市場

もちろん、そこににも、秩序または仕組みが必要だろう。

そして、今は、ITの時代であり、

生コン工場アライアンス(インフラ)GNNもある。


本来の関係性の中で情緒あふれる素晴らしい生コン業界

そこに到達するためにも多くのトライアンドエラーを繰り返していこうと思う。

毎日のように寄せられるWEBからの引合い。

一つ一つは小さなものだけど、

将来構築されるべき仕組みの部品ともいえる、

大切なヒントが眠っている。

そう思って、前向きに取り組んでいきたい。


宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

2017/03/05

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