長岡生コンクリート
リサイクルパウダー「セルドロン」
古紙を粉砕することによってできるリサイクルパウダー「セルドロン」
セルロースが水分を吸収することによって新しい可能性がうまれます。

「がれきの下のその人」 セルドロン・水害・防災

「がれきの下のその人」 セルドロン・水害・防災

妄想にお付き合いいただこうか。

夏バテには妄想が効果的だ。

生きていくうえで必要なもの。

人それぞれいろいろあるだろう。

僕にとってのそれは、

妄想である。


世界に一つだけの価値。

とても大切だと思う。

人は「世界初」が好きなのだ。

ただ、世界一は場所を選ばねばならない。

そこがミスユニバースの1番を決める場所だった場合、

「世界一デブなんです」

といっても通用しないばかりか予選すら通るまい。

天下一デブ選手権でなければその価値は光らない。

そういうものだ。


ここにセルドロンという価値がある。

先般京都大学地盤工学の権威らとの共同開発がプレス発表された。

間違いなく世界一である。

なにが?

瞬間的に吸水するスピードが

である。

流動体(高含水)にセルドロンを混錬すればそれはたちまち、

固形化する

流動性を一瞬で失う

そんな機能を持った製品は世に二つとないのだ。


この製品こそ売り込んではならない。

僕はそう思う。

製品の価値を適正に理解していない人にセルドロンを売り込む。

すると、

「セメントよりも高いね」

という非常につまらない反応が返ってくる。

それこそこれは売り込む側の問題であって、

つまらない反応をする人間の問題ではない。


この世にまたとない、

「一瞬で流動性を失わせる価値」

をセメント系固化剤で改良する一般的地盤改良の世界に提案しても、

それこそミスユニバース1位の美人を天下一デブ選手権にエントリさせるようなもん。

価値は場所を選んで輝かねばならない。


このところ水害が甚大な被害をもたらしている。

水を含んだ土砂。

広島県安佐南区でも経験したこと。

流動性のある土砂は救援・復興の全てを麻痺させる。

土砂の向こうのがれきの下に大切な家族がいる

のに、なすすべなく土砂の前で立ち尽くさなければならない。

流動性を一瞬で失わせる機能はセメントにはないのだから。


ここで、妄想をお披瀝したいと思う。


現在、ドローンの技術が日進月歩だ。

トンパックに詰められたセルドロンをドローンの大群が空輸する。

これぞ、セルドローンである。

ドローンが低空飛行をして土砂の上にセルドロンを投下する。

直後スタビライザー(耕運機みたいなの)が土砂の上に突入。

sutabi.jpg

(こんな機械がセルドロンと液性土砂を混錬する)

すると、液体だった土砂の流動性がたちまち失われ、

トラフィカビリティといってその上を重機やヒトが通行できる固さを帯びる。

被災後24時間36時間が非常に重要といわれる。

土砂の向こうのがれきに走り寄ることができる。

大声で声をかけることができる?

「生きてるか?今助けるぞ!!がんばれ!!!」

その声が届くことがどれだけがれきの下のその人を勇気づけることができるか。

妄想をしてほしい。


最大の問題は、

災害がめったにおこらない事

つくづく問題だと思っていることは、

災害時に役に立つ技術というのはなかなか発展しない

ということ。

言葉は悪いが、

喉元過ぎれば熱さを忘れる

これが災害対策技術にも同様に適応されてしまうこと。


技術は、ある。

セルドロンだけではないだろう。

以前高級官僚と面談した時のこと。

多くの技術が民間から背寄られるが検証するだけの仕組みが整備されてない

これが現実のようだ。

結果ブルーシートやら軍手やら土嚢袋が、

全国から被災地に義演物資として寄せられることになる。

防災分野こそ先端技術が求められているというのに、

なかなかその検証をする機会が設けられない。


年を追うごとに水害が深刻化する。

でも、言葉がわるいが、大半の人は他人事だと思っている。

「運が悪かったな」

その気持ちは一瞬脳裏をよぎり忘却の彼方へ。


世界に一つだけの価値。

冒頭にも書いたように場所を間違えればまるで意味がない。

供給者は場所を過たずその価値を必要なところへ届けなければならない。

届かなければ存在しない事と同じなのである。

仕組がない、ということで嘆いている暇はない。

仕組みは作るべく行動に移さねばならない。

がれきの下のその人のところへ届けるために。


宮本充也

宮本 充也

主な著者宮本 充也

1級土木施工管理技士・コンクリート診断士・コンクリート主任技士

趣味:ランニング

他、小松英樹、二見武馬

2017/07/31

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