長岡生コンクリート
ローテク生コンも現代日夜技術開発が進んでいます。ここでは生コンの最新技術をご紹介していきます

セメントメジャー【ハイデルベルグ】は「2030年までにCO2発生ゼロを目指す」

セメントメジャー【ハイデルベルグ】は「2030年までにCO2発生ゼロを目指す」

サステナブルと息巻いていても所詮高熱で石灰を焼くことでCO2は発生する。と、思いきや。セメントメジャーハイデルベルグが2030年をめどに開発する「完全CO2ゼロ」のセメントとは?
https://www.norcem.no/en/carbon_capture



CO2を発生させないセメントメーカーの挑戦

水の次に流通する材料生コン。

その主要原料セメント。

フライアッシュや高炉スラグの活用によりなるべく大地を削らないように努力する。

ジオポリマーなんて研究もある。

解体コンクリートガラ(石灰石骨材100%)からのセメント生成。

いろんな研究は、サステナビリティを向いている。

ただし、セメントを製造する過程でどうしても発生してしまうとされてきた、

CO2の発生0を2030年までにぶち上げたセメントメーカーがある。

ハイデルベルグ

ラファージュホルシム、セメックスとならび、世界のセメントメジャーに名を連ねる巨大企業。

その巨大さゆえ地球環境に対するインパクトもそれだけ大きい。

そのハイデルベルグが、

CO2ゼロ

をぶち上げたのだ。

実現可能、不可能の前に、この心意気をまずは大歓迎したい。

その、CO2ゼロ。

一体、どんな技術なのか?



Carbon capture - a part of our zero vision

https://www.norcem.no/en/CCS-conference

膨大なプレゼン資料を前にまるで読む気を無くしてしまったため、僕の化学の師匠とも言うべきGiogio Ferrari博士にざっくり簡単に解説してもらった。

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写真右手が今回来日したGiorgio Ferrari博士(MAPEI)。常に最新のテクノロジーはわかりやすく文系の僕(写真左)に伝えてくれる。



つまり、CO2を液体にする技術。

大気中に気体として放散させるのではなく、キルンで発生したCO2をそのまま液体化させる技術。

液体であれば気体と違ってその場でコントロールが可能となる。



その、液体CO2はどこに行くの?

なんと驚くべきことに石油を採取した地中穴ぼこにその液体をポンプで流し込むんだそうだ。

その液体CO2に押し流されて、これまで採掘不可能とされてきた残り10%程度の石油は無駄なく採掘できると言う特典付き。

石油がほられた後の空洞は液体CO2が満たす。



もちろん、費用の面や技術の面でまだまだ実用化は遠いとされている。

ただし、人類が火を手にした瞬間から存在していたセメント。
http://www.nr-mix.co.jp/topics/post_422.html(セメント、コンクリートは人類が火を手にした時から始まっていた)

そのセメントを作る過程で「CO2が発生しない」なんて、こんなに素敵な物語はないのではないか。


厳密に言えば「発生しない」ではなく「液体にして閉じ込めてしまう」と言う部分がちょっと気になるけれど。

ただ、対案を示せない僕には何もいう権利はない。

何事もアイディアと実践に勝るものがないのだから。


これからも、この技術の進捗をウォッチしていたい。


生コンでいいこと。



宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

2019/08/04

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