長岡生コンクリート
ローテク生コンも現代日夜技術開発が進んでいます。ここでは生コンの最新技術をご紹介していきます

「匙でかき混ぜるとどうだろうか?」 Probe・流体学・道路・コンクリート・固練り

「匙でかき混ぜるとどうだろうか?」 Probe・流体学・道路・コンクリート・固練り

Probeは直訳すると、

「検査端」

という。

43㎝の長さの棒状のセンサーが生コン車のドラムの中に屹立している。

そいつがフレッシュコンクリートをせん断する。

Probeにはひずみゲージが内蔵されていて、

せん断するときの圧力を毎度計測する。


コンプの中に水が入っている場合と蜂蜜が入っている場合。

匙でかき混ぜるとどちらが重たい?

そんな原理でProbeはスランプを計測する。

つまり、流体学だ。

かき混ぜるスピードが速ければ早いほど。

圧力は大きくなる。

グラフを描けば、

・降伏値 → スランプ

・粘性

2つが見て取れる。


当初Probeに対する日本国内の見解は笑ってしまうくらい冷ややかだった。

きっとあの当時の嘲笑各位は今頃後悔しているのではないか。

多くの論文が名だたるゼネコンから発せられ、

今や技術者でProbeを知らない人は少ないだろう。

その検査端の可能性は計り知れない。


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道路のコンクリートは特殊だ。

そもそものProbeの開発は建築コンクリートを対象としていた。

UAEの大規模建築工事で生コンクリートのコンシステンシー確認を自動化する

そんな文脈で生み出されているのだから。

いわゆる「固練り」の実績は希薄となっている。


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SFC

Slip Formed Concrete

という道路特有のコンクリートの性情把握は手つかずの分野だ。

昨日は基礎実験を行った。

当社長岡生コンとしても非常に関心のある分野である。


なんでも道路会社各位においてSFCの性状把握は重要な課題という。

感覚でものを申せば建築のスランプ管理よりも俄然シビア。

生コン屋が感じるスランプに対しての意識では到底許されない。

ついつい道路会社は厳しい評価を工場に寄せてしまう。

ぎくしゃくしてしまうのだそうだ。


40㎜の骨材を使っていたり、

スランプがばさばさだったり。


コップの中に氷の粒が入っていたとして。

それを匙でかき混ぜるとどうなるだろうか。

きっと重かったり軽かったりそんな感じだろう。

それを実寸大の生コン車で行った。


世界的にも初めてのケースだろう。

まずまずの結果が得られたと思う。

震災以降SFCの需要は非常に増えているという。

つまりトラブルもそれだけ増えているということだろうし、

技術開発の要請もそれだけ高まっているのだと思う。


Probeの可能性は無限だ。

固練りの領域においてProbeの把握するPressureの値は未知である。

道だけに。

ただ言いたかっただけだ。

コンクリートのすそ野は非常に広い。

そして、Probeはそのすべての実相を捉えることができるデバイス。

多様化するコンクリート。

Probeの活躍はさらに広がっていくことだろう。


宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

2017/09/09

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