長岡生コンクリート
ローテク生コンも現代日夜技術開発が進んでいます。ここでは生コンの最新技術をご紹介していきます

「生コンICT|女性が変える生コン管理」

「生コンICT|女性が変える生コン管理」

「これっておかしくない?」素人なら普通に感じることにいつしか無感動になっている専門家の僕たち。そこに風穴を開けようとしているのは、とある大手ゼネコンの女性技術者
(※外部原稿案)


生コンに大きな変化が訪れようとしている。

工期短縮

省力化

省人化

そんな建設の要請をあざ笑うかのような存在。

生コン

生コンは天然の恵みを再生産して出来上がる半製品。

その半製品は刻々と変化する条件の中、

現場に届けられ型枠の内部に収まり、

時が立ちコンクリート構造物として成形される。

時間も、手間も、労働力も、湯水に使うことを要求する行程。

生コン打設

合理化から最も遠い存在。

建設にかかわる多くの人がそのような印象を持っているのではないか。


生コンの印象

多くの人が多くの目で生コンを眺めていると思う。

開放的だろうか?

最先端なイメージ?

変化にとんだすばらしい産業?

生コンに携わる僕は内側から眺めてみてもそうは思わない。

閉鎖的。

新技術に対して否定的。

ゼネコンからの要望は基本否定から入る。

やらない理由を並べ立てる。

そうなってしまった要因にはいろいろあるけれど、

その一つに地域(納入半径)ごとに組織されている、

組合

という存在があると思っている。

(もちろん、有益な部分もそれだけ多くあるが)


日本の生コン組合はカルテルを認められている。

水の次に流通する重要インフラ資材だから必要、

その反面技術的流動性を極めて低下させた原因ともなっている。

なにもせずとも口を開けて待っていればいいのだから。

割り決(わりけつ)

といって顧客が好む好まざるとにかかわらず、

組合員は生コン組合から生コン数量の割り当てを保証されている。

だからなるべく面倒な技術を伴う生コンよりも、

手離れのいい楽できる生コンを選ぼうとする。

すべてではないけれどそんな不幸な現実も聞こえる。


生コン情報の開放

そんな閉鎖的な生コン業界に数年前から変化が訪れている。

地域ごとに分断されがちな生コン産業に、

地域や枠組み(しがらみ)を超えた連携が生まれた。

2011年4月に発足した生コンアライアンス。

GNN元気な生コンネットワーク(2018年2月現在会員数102社)

閉鎖的な低迷を続ける産業の中にあって、

主に若手生コン実務者を中心に危機感を共通項に連携がはじまった。

その中に「生コン情報の解放」に積極的な工場が複数社存在する。

これまで閉鎖的でガラス張りを良しとしなかった慣習を反省し、

生コンにかかわるすべての情報を開放するという動きである。


未だに紙ベース

生コンにかかわるプロセスの全てはいまだにほとんどがアナログ。

スマホ全盛のこの時代にわざわざ印刷した配合計画書。

伝票に手書きのサインなんてまさに代表例。

それらくしゃくしゃになった伝票は現場事務所の中でエクセルに手作業で転記され、

多くの手作業が介在するから手間を生み、

不正や誤謬の温床にすらなっている。

それらすべての生コン情報を電子データとしてすべて開放する。

従来生コン会社の内部では電子化ができていて、

それを外部にだすときだけはなぜか「伝票」という紙形態にしか出力されない。

「なんでそんな面倒くせえことしてんの?」

これが普通の感触である。

ただ、僕たちはJIS A 5308が要求する事項を守る中で、

当り前の感覚をいつしか失ってしまっているのだった。


これからも伝票は残り続けると思うが、

例えば到着した生コン車の中の生コン情報、

・スランプ

・呼び強度

などの伝票情報が現場監督のスマホに飛んで来たらどうだろうか?

そこで実際の試験値との照合ができて検収のサインがタブレットでできたら?

それら情報は適宜クラウドに保存され、

必要な時に必要な量が自由に引き出せる。

ファイリングする必要もない。

転機なんて面倒なこともない。

伝票が必要になったらそこからダウンロードして印刷ができる。


プロジェクトが始まった。

有力ソフトウェアベンダーと大手ゼネコンそしてGNNの有志ら。

理論上上記は今の技術では簡単にできる。

簡単にできるのにできていない理由は生コン産業の体質にあった。

その体質に変化が訪れようとしている。

「これっておかしくない?」

素人なら普通に感じることにいつしか無感動になっている専門家の僕たち。

そこに風穴を開けようとしているのはとある大手ゼネコンの女性技術者。

まだ若い彼女は素直な目線でおかしいものはおかしいと主張する。

しがらみにしがらんであざ笑う先輩(男性)たちの嘲笑を尻目に、

彼女は外部の有力企業に声をかけオープンイノベーションの場所を創り上げた。

数か月もしないうちに実際の現場にそのシステムは実装され実験が始まる。


ブラックボックスとされていた生コンが変わる。

管理しづらい。

誤謬が発生しやすい。

そんな半製品生コンが変わろうとしている。

現場を管理する人なら誰しも知っている生コンの闇。

見て見ぬふりをしてやり過ごすのではなく。

テクノロジーを組み合わせて垣根を越えてイノベーションを起こす。

70年産業生コンにもようやく光が見えてきた。

水の次に流通する材料生コン。

インフラの重要基礎資材。

もっとも動かしがたいテーマに変化が訪れている。

生コンICTで建設が変わる。

現場管理が飛躍的に変化する。


宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

2018/02/11

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