長岡生コンクリート
ローテク生コンも現代日夜技術開発が進んでいます。ここでは生コンの最新技術をご紹介していきます

2019/08/31

「ワイヤーメッシュ要りませんのエビデンスが出た!」ひび割れ抑制効果立証・PP短繊維散布工法(その1)

「ワイヤーメッシュ要りませんのエビデンスが出た!」ひび割れ抑制効果立証・PP短繊維散布工法(その1)

怪しげなブログで押し売りしているのとわけが違う。アカデミックな分野で我らが「撒くメッシュ」の効果性が発表された。「これでもまだワイヤーメッシュを敷設する?」。いまいちエビデンスに乏しいワイヤーメッシュ敷設に疑問を投げかける。その1



通称「撒くメッシュ」はPP短繊維散布工法でひび割れ抑制

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建設現場でよくみられる光景「ワイヤーメッシュ敷設」。本当に効果あるの?確信を持って施工している人は実は少ない。



人は権威に弱い。

すがる何かがほしい。

これは、真理だ。

価値が市場に伝わるためにはプロセスが必要だ。


新しい価値の普及に携わって15年。

あらゆる生コンに関わる技術はすでに飽和している。

「これは、すごい」

時に卒倒しそうになるような新技術に出逢うこともある。

関係する誰もが、「これは売れる」「常識が変わる」と評価するも、それら価値の大半は世に出ることなく埋もれていく。

これまでそのような「素晴らしい」価値を多く見てきた。


「いいものは売れない」

「必要なものも売れない」

これが、現実だ。

それらが適切に世に出るためのプロセス。

流通。

こうした流通を整えることが必要となる。

普及に最も大切なエッセンスだとも思っている。


言葉は悪いが、

「なんでどこにでもいるような女の子がアイドルでちやほやされてるんだ?」

と思ったことはないだろうか。

あれも、「流通」の魔法だ。

極論、「いいもの」じゃなくても「必要」じゃなくても。

流通さえ整備されていれば市場に価値は届いてしまうのだ。

そんな中「いいもの」「必要なもの」として生まれた価値の1つが、


PP短繊維散布工法(撒くメッシュ)

つまり、

ワイヤーメッシュの要らない土間コン

だった。


選ばない理由がないのだ。

誰もが苦しんでいる事前工ワイヤーメッシュ敷設。

やってみた方ならわかるが結構大変だ。

作業そのものだって大変。

その後の土間コン打設も足元が不安定となりとても大変。

きわめつけは、

「その効果があるのかないのかいまいちよくわからない」(エビデンスが無い)

というところではないだろうか。


だから、ワイヤーメッシュの要らない土間コン。

PP繊維散布工法

が生まれた時には心が揺さぶられた。

これだ、と。


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Barchip社の協力で岡山県の白石建設で生み出された撒くメッシュ(PP繊維散布工法)。


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タンピングで表面のPP繊維は2〜3cm沈みその場所でネットワーク層を形成することでひび割れ抑制が期待される。



(その2につづく)



宮本充也