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「GNNばかりやってないでたまには理事会にも来なよ」

「GNNばかりやってないでたまには理事会にも来なよ」

「おなかをすかせた猛獣が何匹もいる檻の中に生肉を放り投げたらどうなるか?」


日本の生コンがあたりまえだなんて発想は捨てたほうがいい。

世界から見たら協同組合なんてマイナーなのだから。

僕自身生コン組合に育てられたという意識がある。

経営危機に瀕してとにかく一か八か組合に没頭した。

結果的に運よく価格低迷が解消され、

適正価格に戻り現在静岡県では東部生コン協組がリーダーシップを握っている。

そんな16年をこれまで経験しているから、

組合に対する思い入れ(良くも悪くも)が非常に深い。

だからこそ、組合というものの意義について深く考えざるを得ない。


さて、世界的にみて、組合(カルテル)が許されている国は、

日本だけ

後付けで以下のようなことがこじつけられている。

重要インフラ資材である生コンクリートの重要度に比して、我が国の生コン業の担い手の大半は中小企業となっており、経営危機を放置すればインフラ行政にとって大きな危険を伴うため、法律で定め保護する必要がある。

となっている。

特に生コンについては根っこが深いように思える。

中小企業が担い手

とは名ばかりで、

多くの企業はセメント資本傘下であったり、

上場企業などのグループ会社であったりするのが実態。

さらに、商材特性、

「1.5時間以内に荷卸し」

という制限がこの問題を非常に深いものにしていると思う。

1.5時間という円が生コン工場の可動域

非常にまれな「カルテル」が限定的な地域で行われている。


これは言い方を変えると、

「流動性の欠如」

とすることができるだろう。

生コンが流動体であるため皮肉な話だ。


限られた情報、限られたリソースだけで、

組合組織運営

が図られている。

自治

といえば聞こえが良いが、果たしてそんなもんじゃない。

暴走

といわれてもおかしくないような運営が全国各地に散見される。


流動性がまるでないため人的新陳代謝もはかどらない。

80代のトップがi-Conを指導

漫画みたいな話だ。


また、組合という組織機構は、技術革新の面でも負に働く。

当然流動性もなく、カルテルで価格が維持され、

組合員である以上みんな同じが基本原則であるため、

例えば技術力を磨いたとしても評価される仕組みがない。

勢い生コン若手技術者の目は数年たつと輝きを失い、

アフターファイブだけが人生の喜び、

本来は仕事を通して人生を喜べるチャンスがあるはずなのに、

人生の大方を無駄にしてしまうケースを見ることもある。


そんな若者を量産していたら、

生コン業が輝かしい市場足りえるはずがない。

そんな業界に才能は集まらない。

待っているのは産業のじり貧。


組合という存在を否定するものではない。

僕自身組合に育てられた意識が非常に強い。

ただ、現状の組合というあり方に、深い問題意識を感じている。


6年前からやっているGNN元気な生コンネットワーク。

振り返ればこの活動はそんな生コン業界の流動性を高めた行為だったといえる。

これまで地域や秩序が異なる生コン工場同士が交流することは限定的だった。

GNNという場ができて地域や枠組み(組合組織)を気にすることなく、

交流しアウトプットを生み出した歴史がGNNの6年だったと思う。

僕は地元の組合で、

「GNNばかりやってないでたまには理事会にも来なよ」

といわれる。

GNNにうつつを抜かしているように見えるのだろう。

ただ、僕がやりたいと思っていることはまるで逆で、

組合の秩序が保たれるためにGNNを中心とした域外の活動をしているつもりだ。


今後人口はさらに減っていき、

それはすなわち生コン市場の低迷を意味する。

「おなかをすかせた猛獣が何匹もいる檻の中に生肉を放り投げたらどうなるか?」

生コン需要が低迷し、

それでも生コン組合は組合員数の維持を目標とする。

すると何が起きるだろうか?

経済成長を前提とした現行組合組織では新しい時代の生コン業を完全に保護できない。

それでは何が必要なのか?

「新しい生コン業の創造」

これが僕の現在の答えであって同時にGNNに寄せる思いでもある。


一刻も早く新しい生コン業を創りだして、

そしてその生コン業は生コン数量が激減した新たな局面でも経営が安定する。

そうすれば組合地域内の生コンの数量が仮に激減したとしても、

ゆとりをもって経営を維持することができるから、

だから信頼される品質の生コンを供給する責任を果たせる。

そして組合にもいい影響を与えることができる。

僕はそう考えている。


宮本充也

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