原材料が【天然】だからこその行き届いた【生コン】の品質管理
可能な限り最低限天然(山河)を削って得られた原材料を用いて生コンは生産される。原材料が天然だからこそきめの細かい品質管理が求められる。生コンポータル(長岡さくら工場)での人の手による品質管理の一幕。
工業製品の中でも仕入れ原材料がほとんど天然の恵み、それが生コン
原材料(40mm骨材)受け入れ時の作業の様子。
木っ端拾いという作業で、天然の資源だからこそのもの。骨材生産時に注意していても混入してしまう木片を除去している
これが、木っ端。木片だから強度発現に寄与しないばかりか、有機分であるため有害。
あらゆる工業製品の1つ、生コン。
ほかの工業製品と比べてみても異色。
・砂利
・砂
・セメント
ここまでは全て天然の岩石を砕いたり、ふるったり、焼いたりして出来上がるもの。
それらを、
・水
・化学混和材
などと一緒にプラント設備(ミキサー)で混練してできあがる。
生コンクリート。
その生コンクリートは天然の恵みでありながら天然に人口の構造体を作り出しそこに不自然な人の営みを規定する。
ここ200年の急激な人類の成長を支えた発明といってもいい、生コン。
そして、鉄筋コンクリート。
素材が天然だから、天然物(木っ端等)が混入してしまうこともある。
骨材生産元にももちろん注意を促すものの、
天然が相手だから「完璧」は期待できない。
だから、作り手の生コン工場がラストマイルを担当する。
手を使ってその木っ端を取り除く。
そして、生コンは生産され建設現場に届く。
自然の恵みを削り取って生産される生コンクリートは今なお必要とされている。
完全にクローズドループな材料に取って代わられるまで。
(もしかしたら、生コンそのものがクローズドループを実現するかもしれないが)
この営みは減少しながらも営々と続く。
そんな生産工場の現実について。
こうしたラストマイルの配慮の上に安心・安全な工業製品生コンは市場に届けられている。
生コンでいいこと。
宮本充也
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