2023/09/18
「生コンキャンプ(技術・製品開発)が戦略として統合された1週間」(週刊生コン 2023/09/18)
週刊生コンでは毎週月曜日3本目のblgにて前週の総括を行なっている。「生コンキャンプ(技術・製品開発)が戦略として統合された1週間」として先週の活動を振り返っていく。
生コンキャンプの1週間(2023/09/18)
広がる「残コナa」製造の輪
生コンキャンプ(創発による技術・製品開発)が進んでいる。残コン由来のスラッジから生成されるこちらは「残コナa」と名付けられる混和材。「ヌテコン」や「イワモル」などセメントを用いないで製造されるコンクリートにおけるアルカリ刺激材としての役割を担う。
なお、「残コナa」は「残コン」に投入し撹拌することで粒状化をもたらし、骨材やさらなる残コナaの製造にも応用可能。なお、当該用途においては「セメドロン」または「セメドロン工法」と呼称され残コン再利用分野に提案されている。
関連記事:【残コナ】「残コンのリサイクルは残コンだけでできるから造粒材は要らない」【セメドロン】
SCMsでも「できちゃった」セメドロン工法
正解への近道は「やってみる」が生コンキャンプ流。思いついたら吉日で、躊躇なく実行に移す。そのことでしか、正解には到達し得ない。なお、こちらはSCMs(高炉スラグ微粉末)を残コンに投入したら「セメドロン」(上述)同様に残コンが改質されたという実験。
関連記事:「セメドロン実験のついでにSCMs(高炉スラグ微粉末)と残コンを【こんじゃり君】で改質してみた」
開発のためのお勉強(土木学会レポート①)
成果を上げるためには「知識」を成果の最も上がる領域に「適用」する以外に方法はない。そのため、普段の自己啓発に加えて生コンポータルでは専門知識の研修や発表会に参加することもある。先週は土木学会大会が広島で開かれていた。
関連記事:「鹿島か脱炭素だらけ」令和5年度土木学会大会(2023/09/14)レポート
開発のためのお勉強(土木学会レポート②)
なお、このところのブームを反映してか、「脱炭素」「資源循環」「地産地消」など、SDGs関連の発表が非常に目立った。生コンキャンプのテーマでもある、残コンの混和材(CCU)利用や骨材としての再生に関わる基礎研究(写真は鹿島森さんらによるもの)も多く、早速取違さんに森さんのご紹介を依頼した。
関連記事:「鹿島か脱炭素だらけ」令和5年度土木学会大会(2023/09/14)レポート
まとまった生コンキャンプの戦略・方針
そんな1週間を過ごし自然と統合された情報は生コンキャンプ(技術・製品開発)の方針としてまとめられた。今後、ソリューションとしては残コンstを中心とした「残コナa」「残コナt」「粒状骨材」、プロダクトは「オワコン」「オコシコン」「ドットコン」「ヌテコン」「2×3コン」「イワモル」に集約されていく。
関連記事:生コンポータル(生コンキャンプ)今後のソリューション・プロダクト開発方針について
「生コンキャンプ」はshopやfactoryを支えるlab
生コンポータルの構造フロー
Market < Product < Shop < Factory < Lab < Office
Market:
市場と顧客、現場
Product:
生コンポータルのOutPutとして算出されたプロダクト「オワコン」「オコシコン」など実際の製品は市場と顧客の厳しい評価を下される(売れる or 売れない)。その評価を受けて生コンポータルの各セグメント(以下)はその姿を変化させる
Shop:「庭コン」
流通、店舗。生コンはひとりでに市場と顧客に届けられるものではなく、それを取り扱う企業(工事業者など)の存在が不可欠。「庭コン」では各地の工事業者をガラス張り・見える化することで消費者らに示している
Factory:「生コンビニ」
生産工場。各地の生コン工場のこと。現場サポート「生コンビニ」は工事業者が現場で必要な各種支援を生コン工場をネットワーク化して提供している
Lab:「生コンキャンプ」
技術・製品開発の役割を果たすセグメント。各地の技術者や研究者、生コン工場、工事業者、消費者らとの現場でのつながりからソリューションが生まれ、プロダクトが作られる。
Office:「生コンポータル」
上述それぞれの役割から求められる「必要の充足」が主な役割
※当HP(生コンポータル)は上記概念をベースに構成されています
「コンクリートをもっと身近に」
そんなことよりも、僕たちに求められていることは、コンクリートをもっと身近な存在にすること、のみであります。その成果を生み出すための活動や現象には全く興味が生まれないのであります、はい。
というわけで、今週ものっけから見事なメンヘラっぷりを見せつけている宮本さんでしたっ。
オワッコーン‼︎
休みが長くて誰にも合わなかったりすると発症するコンクリートメンヘラシンドロームですね。お大事になさってくださいー。。
作者・宮本充也