2023/09/30
【ヌテコン】「伊豆中央コンクリート(静岡県東部エリア)では 【▲1,000円】 すでに製造・出荷が始まります」
いよいよ始まった、突き抜けたステコン「ヌテコン」の製造・出荷。資源循環や脱炭素を達成していながら、それでいて「安い」世紀のコンクリートはすでに現場に実装されている。
突き抜けろ! 「ヌテコン」について
突き抜けた「ステコン」=「ヌテコン」とは?
「ヌテコン」とは、「突き抜けた(ス→ヌ)ステコン」として、100%(または極限までセメントを用いず)高炉スラグ微粉末や残コンなど副産物を用いて製造された「白い」コンクリートのこと。
廉価版「ヌテコン」試験練り
配合設計を担当している池上さんによれば4週で18N/mm2が目標。仮にこの配合で目標を十分に達成できたら製造原価は▲1,500円となり、販売価格は▲1,000円を予定している。
こちらは「GEO」を入れた「ヌテコン」
こちら、「セメントを用いないコンクリート専門混和材」(Mapecube GEO)を後添加したもの。なんと後添加なのにスランプは変わらず20cm。ただし、空気料は2%程度減少したそうだ。
原材料「高炉スラグ微粉末」(BFS)
C5(混和材)に貯蔵される微粉末が高ロスラグ微粉末といって、製鉄所で発生する副産物(捨てればゴミ)だからセメントに比べて「安い」。
こちら、「ヌテコン」を運搬した生コン車のドラムをはつって得られたコンクリート塊は真っ青。これ、高炉スラグ微粉末の特徴で、酸化すると白色を呈する一過性の現象。
原材料「残コン」粒状骨材
残コンstでは戻りコン・残コンを粒状化させ骨材に変換する。
残コン由来の骨材(粒状骨材)は「ヌテコン」に100%用いられる。原価が無料だから、がっつり安い。
非構造体に用いられるなら全く問題ないからこりゃ、売れるぜ。
ICCの「ヌテコン」は▲1,000円
適用例としては「土間コン」が挙げられる。コンクリート舗装「土間コン」は構造体ではないため、JIS A 5308の管理要求が及ばない分野。同じ強度が得られるなら、1,000円安い「ヌテコン」を選ばない手はない。
写真引用:土間コンクリートってどのような手順・工程で設置されるの?【動画解説】(庭ファン)
・先送りモルタル
・捨てコン(型枠設置のための均しコン)
・工場渡しのから練りコンクリートなど
・他、非構造体コンクリート全般
(「ヌテコン」使用例)
「コンクリートをもっと身近に」
というわけで、今日も明日もせっせと頑張ります、R&D。そんでもって、その現場で生まれた価値をきちんと細大漏らさず「伝える」情報発信頑張りまっす。
オワッコーン‼︎
ご案内が遅くなりましたが、こちら「ヌテコン」の製造方法や配合はすべてオープン(無料)にされていますので、生コン製造関係者の方でご興味のある方がいらしたらどうぞ遠慮なくお申し出くださいー。。
作者・宮本充也