2023/09/14
【残コナ】「残コンのリサイクルは残コンだけでできるから造粒材は要らない」【セメドロン】
コストもエネルギーも一切かからない(無論、CO2も排出がない)残コン100%由来の材料「残コナ」だけで残コンは骨材や混和材に改質することができる本方法を「セメドロン」または「セメドロン工法」としてHAYN隊らの共同プロジェクトがローンチした。
残コンで残コンをリサイクル 仮称「セメドロン」
出来たてほやほやの残コナ
出来たてほやほやの残コナ。こちらは、プロセスの過程で集塵機により捕集された石粉。
「残コナ」製造の過程で砂も取り出せる
こちらは、オーバー材料。破砕されさらに残コナプロセスにかけられる。
生成される「砂」はスラッジケーキ由来。
動画では「残コナ製造」の詳細を説明している。
「残コナ」特許出願中
【請求項1】(方法:基本)
コンクリート製造設備の洗浄水を、スラッジケーキとスラッジ水とに固液分離する、分離工程と、前記スラッジケーキをふるい分け、スラッジ片とスラッジ粒体に分級する、分級工程と、前記スラッジ粒体を破砕して、スラッジ砂とスラッジ粉体からなるスラッジ混合体として排出する、破砕工程と、前記スラッジ混合体から前記スラッジ粉体を分離回収する、集塵工程と、を備え、前記スラッジ粉体の製造副産物として、前記スラッジ水、前記スラッジ片、及び前記スラッジ砂を、それぞれコンクリート製造用の練り水、再生粗骨材、及び再生細骨材として回収することを特徴とする、スラッジ粉体の製造方法。
【請求項2】(方法:振動ふるいで2.5mmアンダーも回収)
前記分級工程において、前記スラッジケーキからさらにスラッジ砂をふるい分けることを特徴とする、請求項1に記載のスラッジ粉体の製造方法。
【請求項3】(システム:基本)
乾燥状態のスラッジケーキをふるい分け、スラッジ片とスラッジ粒体に分級する、分級ユニットと、前記スラッジ粒体を破砕して、スラッジ砂とスラッジ粉体からなるスラッジ混合体として排出する、破砕ユニットと、前記スラッジ混合体から前記スラッジ粉体を分離回収する、集塵ユニットと、を備え、前記破砕ユニットが、前記スラッジ混合体を、前記破砕ユニットより下方の集塵室に落下させ、前記集塵ユニットが、前記スラッジ粉体の落下により前記スラッジ砂から分離して前記集塵室内に浮遊する前記スラッジ粉体を、吸引して回収することを特徴とする、スラッジ粉体製造システム。
【請求項4】(ジオポリマーの製造方法:基本)
請求項1又は2に記載のスラッジ粉体の製造方法における、スラッジ粉体を使いてなる、ジオポリマーの製造方法であって、活性フィラー、前記スラッジ粉体、粗骨材、細骨材、及び練り水を、所定配合で混合し、前記スラッジ粉体を前記活性フィラーのアルカリ刺激剤として用いることを特徴とする、ジオポリマーの製造方法。
【請求項5】(ジオポリマーの製造方法:活性フィラー)
前記活性フィラーが、高炉スラグ微粉末又はフライアッシュであることを特徴とする、請求項4に記載のジオポリマーの製造方法。
【請求項6】(ジオポリマーの製造方法:具体的配合)
配合設計において、前記活性フィラーを前記スラッジ粉体に内割で10~30質量%置き換えたことを特徴とする、請求項5に記載のジオポリマーの製造方法。
【請求項7】(ジオポリマーの製造方法:再生骨材)
前記粗骨材及び前記細骨材が、前記スラッジ粉体の製造副産物として回収した、前記再生粗骨材及び前記再生細骨材であることを特徴とする、請求項4に記載のジオポリマーの製造方法。
(山口特許事務所より)
リテラで「残コナ」を「残コン」に混ぜる(残コンst)
4tダンプに搭載可能な小型リテラに残コンを投入している様子。
こちら、型番。
パラッパラ。こちらからさらに残コナや砂・砂利(粒状骨材)を得ることができる。なお、フレッシュな状態で振動ぶるいにかけることでH骨材相当の粗骨材を得るられることもわかっている。
「残コン」再利用に「造粒材」不要です(セメドロン)
「残コナ」は100%残コン由来のパウダー。ややこしいことを言うようだがつまり「残コンのリサイクルは残コンだけでできる」と言うことを意味している。つまり、re-con zero evoやセルドロンなど流通している造粒材は残コンリサイクルに不必要である。生コンポータルらでは本方式を「セメドロン」または「セメドロン工法」としHAYN隊(リーダー:細田暁先生)に賛同する大阪兵庫コンクリート工業組合(船尾サンコンさん)、協業中の大成ロテック(パイセン)、白石建設(武南社長)、浪速の合格請負人JIC森先生、PUMP MAN小澤さんらと推進して行く見通しだ。
「コンクリートをもっと身近に」
これらの方式はCPコンクリートコンソーシアム(根幹技術の開発に携わった宮本さんは「CUCO陣営」ということでRRCS藤井事務総長の独断・一存でオミットされました)の安藤間白岩誠史さんもご覧になってるし、今後が楽しみだよねっ。だって、「残コナ」はめちゃくちゃCO2吸い込むあるいはアルカリ刺激材としての効用が期待できるし、残コンをリサイクルするときに余計なコストやエネルギーがかからない(もちろん、CO2も排出しない)からとってもいいよねっ。きっとみんなに喜んでもらえると確信しているよっ。
オワッコーン‼︎
20年近く宮本さんも熱心に研究されていた造粒材は残コンリサイクルには必要なかったんですね。。ほんとにおっちょこちょいでっす。
作者・宮本充也