2023/09/17
生コンポータル(生コンキャンプ)今後のソリューション・プロダクト開発方針について

生コンキャンプ現在の製品・技術開発方針と、毎月定例で開催されている交流会(次回は10月7日)でのお披露目について。今後、ソリューションとしては「残コンst」「残コナt」「残コナa」、プロダクトは「イワモル」「ヌテコン」「2×3コン」「オワコン」「オコシコン」「ドットコン」にさらなる先鋭化を推進します。
生コンキャンプのソリューション開発方針
進化するソリューションとしての残コンst
ここ最近では、薬剤を使用せずに現場から戻ってきた残コンを粒状化させるプロセスが確立している。進化する残コンstでは以下のようなアウトプット(産出)が行われ、それぞれに付加価値の創造が見込まれている。
粒状骨材
当社らではすでに20年以上の歴史を数える残コンを残コンstで粒状化させ骨材にする技術。引き続き各種生コンやコンクリート製品(ILBなどプレキャストコンクリート)への実装を推進していく。
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CCUとしての「残コナt」
こちらサンプルとして回収された炭酸カルシウムは、「炭酸カルシウム粉体の製造方法」(230−7044)として特許出願中の技術。
関連記事:「炭酸カルシウム粉体の製造方法」(230-7044) 出願番号:特願2023-122422 出願日:令和5年7月27日
いずれも生コン工場には必ずある「残コン」由来の粒状骨材にスラッジ上澄水を散水し膨大な表面積に気中CO2と上澄水に含まれるCa(OH)2を反応させCaCO3(右)を析出させ、0.15mmなどのふるいや集塵機で炭酸カルシウム粉末を取り出すもの。生コンキャンプではこの生成方法のさらなる合理化を図り、CCU材料「残コナt」として下段「イワモル」(流動化処理土)や「オワコン」「オコシコン」「ドットコン」(透水性コンクリート)、または「ヌテコン」「2×3コン」などJISの要求と無縁なコンクリートに混和材として実装する予定。
アルカリ刺激材としての「残コナa」
こちらも、生コン工場に比較的浸透している残コン処理方式(フィルタープレス、トロンメル)などから得られるスラッジを原料とし特殊プロセス(残コナプラント)を通して得た「残コナa」。豊富な水酸化カルシウムを含む強アルカリが特徴であり、SCMsの硬化促進を期待するアルカリ刺激材としての使用や、本性品に人為的にCO2を吸着させることによるCCUへの応用が検討されている。残コナ製造方法特許出願中
プロダクト(コンクリート)方針
今後、「生コンキャンプ」(技術開発)で創造された各種コンクリートソリューションは各種コンクリート(プロダクト)として顕現し「生コンデスク」by 生コンキャンプ(無料の現場立会派遣など)を通じて全国・全世界への流通をしていく。
流動化処理土「イワモル」
当社らではすでに15年に及ぶ製造実績を数える流動化処理土の新たなアプローチとして、上述「残コナt」や「残コナa」、または粒状骨材を原材料とする「イワモル」でさらなる付加価値の創造を水櫬する。
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「ヌテコン」「2×3コン」
なお、上記までの残コンstによるソリューション登場により、SCMsを刺激しセメントを不要とし、骨材も再生(回収骨材や粒状骨材)とする各種コンクリート(「ヌテコン」「2×3コン」etc)の開発や実装が進む。
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「オワコン」「オコシコン」「ドットコン」
「冷たいアスファルト」の異名をとる「オワコン」流通の潜在性は驚異的。現在、民間小口のみならず公共事業など大型発注にも流通が広がっている。
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「オコシコン」は「ポーラスコンクリート」と呼ばれる透水性コンクリートの1つで当社らでは20年以上の歴史を数える。
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古くて新しい透水性コンクリートとして期待が集まるのは「ドットコン」と呼ばれ現在日の出の勢いで認知が広がっている。
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これら、「オワコン」「オコシコン」「ドットコン」いずれのコンクリートもJIS A 5308とは無縁の領域の製品であり、叙情挙げられた各種ソリューションや新規性の高いテクノロジーの実装が進みやすい特徴を有する。なお、今後は道路会社など流通パートナーらとの協業を深耕していく見通し。
次回定例交流会(2023/10/07)お披露目予定
なお、上述ソリューションやプロダクトは毎月第1土曜日定例となっている交流会で一斉にお披露目を予定している。
「コンクリートをもっと身近に」
ここからは本当に、コンクリの専門家でもなんでもねえ連中を相手しているゆとりも暇もありませんね。コーポレートコミットメントを全うすべく、全身全霊を捧げてまいりたいと存じますっ。
オワッコーン‼︎
ここに来て宮本さん退路を立って完全に「コンクリート」「残コンst」だけに集中するってことですね。たまさか時代の要請「SDGs」「資源循環」「脱炭素」「地産地消」に沿った取り組みです。まさに、「時代が追いついてきた」と言うことかもしれません。
作者・宮本充也