2020/03/08
【静岡】「コンクリートの非破壊検査(鉄筋探査)も生コンポータルで!」三嶋大社・竹中工務店・耐震補強・後施工アンカー

伊豆の玄関口三島市のシンボル三嶋大社「令和の大修理」に一役買った。耐震補強のための後施工アンカーの打ち込み位置の確認のため非破壊による鉄筋位置の確認(鉄筋探索)はコンクリート診断士のネットワークを擁する生コンポータルで!
診断:長岡生コンクリート、発注:竹中工務店
「三嶋大社舞殿改修工事」に伴う現況調査
私事だが、宮本充也の「充也」とは三嶋大社で授かった名前。
そんな三嶋大社の令和の大修理に社として貢献できたことに誇りを感じる。
予想される大震災に町のシンボル三嶋大社舞殿(舞楽を行うための建物)を守るため、耐震補強を行うに先立ち現況調査。
舞殿の内側の様子。
外目からは見えない建物を支える基礎構造物は鉄筋コンクリート。
耐震補強を施すにあたり「後施工アンカー」を設置する。
後施工アンカーの断面図(出典:https://kentiku-kouzou.jp/struc-atosekouanka.html)。
図で分かる通り、躯体構造物に鉄筋(アンカー)を差し込む。
仮にその位置に鉄筋がある場合鉄筋を傷つけかねない。
そのためあらかじめ鉄筋位置を把握しておくことで適切なアンカーの打ち込み位置を決めておく必要がある。
そこで登場するのがコンクリートの非破壊検査の1つ「鉄筋探査」はコンクリート診断士の活躍の場。
鉄筋探査機と呼ばれる機器をコンクリート表面に走らせることで電磁波を利用して鉄筋位置を推定できる診断方法。
鉄筋位置の確認ができたら後施工アンカーを打ち込む。
このアンカーは次工程の耐震補強に重要な役割を果たす。
「一般の参拝客の妨げにならない」
「登録作業者以外の立ち入り禁止」
「御祈祷・御婚礼など祭事の際には音の出る作業は一旦停止する」
元請け竹中工務店一流の厳重な管理下の元作業は行われた。
どこにでもある町のシンボル寺社・仏閣を支えるのもコンクリート
つくづく思うことがある。
「見えない」
ということは「知られていない」ということであり、あたかも「存在していない」かのよう。
そのため一般の方からは煙たがれることはあっても「ありがとう」と言われることは少ない。
所詮生コン工場や建設現場は「公害」として眉を潜められる。
一方そんな当たり前の景色を支えているのは建設でありコンクリート。
伊豆における三嶋大社のような町のシンボルはきっとどこの地域にもあるはずだ。
そしてそんな町のシンボルは全てコンクリートに支えられている。
見えないからわからないかもしれない。
古式ゆかしい木造建築も基礎は鉄筋コンクリートに支えられている。
そして、そんな古式ゆかしい木造建築が将来にわたってそこにシンボルとしてあり続けるために。
コンクリート診断士のようなさらにマニアック(それでいて取得するためには高難度の資格)な資格保持者が人知れず活躍する。
「知られていないことは存在していないことと同じ」
生コンポータルではそんな課題設定から「コンクリートをもっと身近に」をスローガンに全国各地の生コン工場におけるコンクリート診断士資格保持者の情報をWEBで開示する取り組みを始める。
水の次に流通する材料生コンクリートの担い手生コン工場はおよそすべての地域に存在する。
「最も身近なコンクリートの専門家」
知られていないだけで埋もれているコンクリート診断士にチャンスを。
「ちょっとしたコンクリート診断なら生コン屋さんに頼む」
そんな当たり前の世界に挑戦したい。
宮本充也