2019/08/02
世界に発信!「1000tのCO2を抑制したポーラスコンクリート」水を透し草は生えない駐車場1000m2

100%再生回収骨材(残コン由来)を利用したポーラスコンクリートが国際誌「REALTA MAPEI」に紹介された。従来生コンスラッジとして廃棄処分されてきた残コンはその場で再生され中性化によりその土地でCO2を吸収する。
1000tのCO2を抑制したその舗装材は透水性コンクリート
今回このコンクリートが紹介された雑誌はREALTA MAPEIは全世界で読まれている国際誌(MAPEI発行)。
MAPEIって?
日本ではあまり馴染みのない会社MAPEIとはイタリアミラノを本拠地とし、世界70カ国に子会社、工場、研究所を有する売り上げ3,000億円の多国籍企業。生コンポータルとは10年来の共同関係となる。
https://www.mapei.com/
1000tのCO2抑制に成功した再生ポーラスコンクリートの記事(未邦訳)。
原料は建設現場や生コン工場の余り物「残コン」。
MAPEIが製造する、Re-con ZERO EVOは、
・高分子(紙おむつの成分)
・急結材
で構成されており、現場や工場で余った生コン「残コン」の水分を飛ばしたちまち骨材のように変質させてしまう。
https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/post_324.html
その骨材を100%骨材として利用し、水やセメントを極限まで減らしたコンクリート。
そのコンクリートは部材断面に無数の空隙を有する。
その空隙を伝って水は吸い込まれるポーラス構造となっている。
再生骨材を用いて水を透す透水性コンクリートを製造する。
その意義は「水を透す」だけじゃなかった。
空隙がたくさんある。つまり、表面積が大きい。
水を透すということは、空気にも触れるを意味する。
コンクリート特有の性質。
中性化。
大気中のCO2と反応してアルカリ性のコンクリートが中和される。
つまり、通常のコンクリートよりも早く沢山CO2を吸収するコンクリート。
そんな文脈に注目が集まる。
大地に降雨を還元し地下水系を再生するだけじゃない。
CO2をより多く吸収するコンクリート。
CO2を固定化するコンクリート。
そんなMAPEIと共同で生み出された国際技術「再生回収ポーラスコンクリート舗装」はきたる8月7日のイベントで視察予定。
ほんの小規模の意見交換会は、いつのまにか参加者50名を数えようとしている。
技術やものづくりは飽和している。
これから必要なのはそれら技術とラストマイルをいかにして解放するか。
新しい流通の創造。
そんな技術と流通双方を議論するイベント。
大地を削らない・汚さない・再生する、水を汚さない、CO2を固定化するコンクリート。
国内外多くの関係者が一堂に会する。
生コンでいいこと。
宮本充也