2019/02/11
「【土間コンクリート】クレームの原因て何?」#1

エクステリア、建設現場で施工者を悩ませる土間コンクリート。それは、色むら、ひび割れ、水たまり。半製品生コンを使って施工する土間コンクリートだから不具合の発生リスクは高い。それぞれの原因についてきちんとした理解をしておこう。
土間コンクリートの不具合、実は完全解明されていない?!
様々な不具合が報告される土間コンクリートの表面。一見「色むら」のように見える現象。
今回はちょっと趣が違うようだ。なんと、タイヤの後に沿って「白」くなっている。
いわゆる「色むら」はタイヤが通っても白くなったりしない。この現象は一体なんなのか?
レイタンス(脆弱部)に浮いてきた微粒分の仕業?
生コンポータルはコンクリートの専門家集団のネットワークに協賛している。
全国の生コン工場。
周辺の技術者。
そんな全国コンクリートのエキスパートとITを駆使してアライアンスしている。
コンクリートに関する「問題」や「チャンス」を日夜共有。
それぞれの専門分野のエキスパートがその問題やチャンスにコメントを入れ合う。
今回コメントを寄せてくださったのは、渡辺夏也さん。知る人ぞ知る、コンクリート舗装分野では我が国の権威もこうしたグループに参加している。
彼の解説によれば、
仕上げ工程におけるなんらかの不具合でレイタンス(脆弱部)が比較的多く発生。密度の差で浮いてきた微粒分(砂、砕石、スラグ、フライアッシュ)が黒く浮き出てきて、タイヤで削られることで白くなっているのではないか?
ということだった。
理由がそうだとしたならば、
対策はレイタンスが完全になくなるまで削りとることが有効。
次善策としては金鏝仕上げをより慎重に丹念に行うなどの対策が考えられる。
半製品生コンだからこそ多くの人の目にさらされる必要がある。
コンクリート診断という資格がある。
その専門家ですら見解がまちまちになることがある。
そのくらい、半製品生コンを原料として作った構造物の各種不良は判断が難しい。
発生原因が不明なのだから素人のお施主さんに説明するのも困難となる。
くどいようだが生コンポータルはコンクリートの専門家ネットワークを背景にしている。
生コンで困った時の生コンポータル。
専門家集団にすぐに相談できる。
これも、生コンポータルの強みの1つ。
もう、1人で悩まない。
生コンポータルの生コンでいいこと。
宮本充也