2019/11/06
【京都】「強くてしなやかがドライテックの1つの価値」山城生コンの挑戦 #3

困難に見舞われながらもいよいよ施工が始まった透水性コンクリート「ドライテック」の数ある価値の中の重要な1つ。それが「強くてしなやか」。どんな環境でも困難をのりこえ形になり得るその理由について。
《製造者にとっての有益》
・特殊な骨材を使わないのでビンの入れ替えがない
・ミキサーに特殊混和材を投入する必要がない(生コンホッパーから手投入)だから設備の負担が少ない
・高付加価値であり通常の生コンよりも効率がいい
《施工者にとっての有益》
・水引き手待ちが発生しないため30分から1時間で仕事が終わる(駐車場2台分程度なら夕方からの施工OK)。だから早く帰れる
・水勾配や目地またはワイヤーメッシュの設置などで苦しむ必要がない
・高付加価値であるため通常の土間コンよりも効率がいい
材料到着後はもはやなにもなかったかのように全てが流れ出す
施工開始。
施工者は祐弘(ゆうこう)の皆さん。
全くの初めて。
日頃はエクステリア などの工事を受託しているそうだ。
庭コンの登録もその場で快諾していただいた。
初めてとは思えない仕上げ性能に施工指導についたまさつぐはじめ関係者脱帽。
写真は敷設後追っかけ転圧(プレート)の様子。
順調に施工は進む。
午前中のトラブルはまるで夢だったかのようだ。
施工指導に来たはずのまさつぐはその技に魅了されなす術もなく立ち尽くしている。
仕上げ写真。
粗と密のばらつきもなく見事な仕上がり。
初めての施工とは思えない丁寧な仕事。
完成。
雨の日この店舗を訪ねる人は知らず足元の快適さを楽しむことになるだろう。
手前側に側溝があるものの降雨は流れることなくその場で立ち所に地面に吸収されてしまうはずだ。
ドライテックはなぜトラブルを乗り越えられる強靭さを備えているのか。
もちろん、それを形にする製造者や施工者の存在が必須にしても、どうしてドライテックはこれだけしなやかに当日のトラブルを乗り越えてしまうのだろう。
その秘密の一つに、
「製造者と施工者に寄り添っている透水性コンクリート」
というのがあるように感じる。
世の中にあまたある製品を見ていて思うことがある。
顧客が望んでいない「良い」を作ろうと必死に見えるのだ。
良いにも色々ある。
いろんな、良い。
その良さの磨き込みが「顧客不在」で行われているような気がしてならないのだ。
5年くらい前にそのことに気づいた。
そして、透水性コンクリートの売れ方は変わった。
顧客不在の「良い」を追求せず、それを形にしてくれる製造者や施工者にとって有益な価値を探求するようになった。
《製造者にとっての有益》
・特殊な骨材を使わないのでビンの入れ替えがない
・ミキサーに特殊混和材を投入する必要がない(生コンホッパーから手投入)だから設備の負担が少ない
・高付加価値であり通常の生コンよりも効率がいい
《施工者にとっての有益》
・水引き手待ちが発生しないため30分から1時間で仕事が終わる(駐車場2台分程度なら夕方からの施工OK)。だから早く帰れる
・水勾配や目地またはワイヤーメッシュの設置などで苦しむ必要がない
・高付加価値であるため通常の土間コンよりも効率がいい
所詮市場と顧客に届けるのは製造者や施工者であって僕たちではない。
変化する状況に必死に対応する山城生コン関係各位を見ていてつくづく思い直した。
所詮市場と顧客に実物「もの」を届けるのは僕たちではない
そこにいる製造者、そして施工者が具体的な形を価値として顧客(と市場)に届けるのだ。
その流れを僕たち供給者は阻害してはならない。
「少しでも無駄なく負担なく価値が届くためにはどうしたらいいか?」
その視点が大切なのであって、顧客に求められていない性能を磨くことではない。
性能を磨くことはかえって製造者や施工者にとって不利益を生み出すことにさえなりかねない。
この、三重苦の環境にも狼狽えず価値を顧客に届けた、
製造:山城生コン(吉岡商店)
施工:祐弘
プロたちの仕事ぶりに触れて改めて自分たちがなすべき役割について考え直すことができた。
常に製造者・施工者に寄り添える多少は頼りになれる存在でありたい。
「強くてしなやかがドライテックの1つの価値」
その秘密。
宮本充也