2021/03/15
「駅前のホテルから大阪城公園を1周ランニングしている時に思ったこと」

先週開催された日本最大の生コン工業組合・大阪兵庫生コンクリート工業組合(木村貴洋理事長)とRRCS(野口貴文代表理事)らとの座談会に参加するために訪ねた大阪で朝ランニングした時に思ったこと。万博、ムーンショット、カーボンニュートラルに向けて僕たち生コン産業ができること。
カーボンオフセット舗装で地面を再生する
⚫︎参考記事: 「損得ではなく善悪で決めろ」木村貴洋(大阪兵庫生コンクリート工業組合理事長)
「宮本君のように信用がない個人笑」ではなく、大阪兵庫生コンクリート工業組合やRRCSのような公共性の高い団体の役割
昨日のRRCSでの一幕を反芻しながら2025年に万博を控えた大都市大阪をジョギングしていた。
地球に蓋してしまうことで窮屈な樹木の根系が水と酸素を求めて上昇する根上りという現象。
舗装されたインターロッキングブロックは破壊され、補修されたアスファルトにも亀裂が入っている。
注意して走らないと足を引っ掛けてあわや転倒。
景観や自然との調和が売りの真砂土舗装だが供用に従い表面が削れている。
地下構造物との間に段差が発生していてお年寄りの歩行に不安がある。
地下埋設管の撤去更新に伴い無惨にもアスファルトで補修されている地面。
2025年には大阪万博が開催される予定の大阪のシンボル大阪城。
インターネットと企業間連携を通じて生コンは社会を変えることができた
毎日10km走るのがここ5年の日課となっている。
他にも、1時間半の自己啓発(経営学や資格試験など)やブログ3本以上毎日更新などをルーティーンとしている。
自分の内側を見つめる時間に1日7時間程度割いている。
環境に包まれた社会の中の組織人としての自分という小さな存在は、果たして全体にどのような貢献をすることが求められているのか。
7時間の精神世界で常に僕は自分自身にこう問いかけている。
生コンを人生のテーマとして選んだ自分は生コンを通してどのような貢献ができるのか。
ランニング中、大都市大阪の舗装を眺めていると、そこには生コンの出番がそれほどない。
インターロッキング、アスファルト、真砂土舗装、石畳。
日本最大の生コンクリート工業組合のお膝元。
2025年に万博が控えている大都市大阪の舗装。
海外から多くの人々が訪れるその足元を支える舗装に生コンの出番がない。
ゼロ、0。
大阪版ドライテック。
再生骨材のCO2回収効果。
インターネットと企業間連携で確かに世間一般の耳目を集めたドライテックという生コンの成功事例。
そして、より大きいうねりにするためには、一般個人だけでなく機関投資家や大企業に展開していかなけえればならない。
そのためには木村理事長の言う通り、信用のない個人ブログによる発信では物足りない。
組織、機関としての発信が必要になる。
残コンを100%再利用した原料やプロダクトを用いて舗装を作る。
その舗装はCO2を固定化する。
鉄筋がないから、中性化なんて全く心配ない。
ポーラス構造は従来の構造では考えられないほどの単位時間あたりのCO2固定化性能を有している。
こんなブログを書いてたらなんともタイミングのいいことに大阪兵庫生コンクリート工業組合の若手技術者のエース船尾さんからも先日の会合の件でメールを頂戴した。
「大阪版ドライテックの開発には欠かせない存在ですので、今後とも、ご指導の程よろしくお願いいたします」
なんとも嬉しい話だ。
同じ時代に同じテーマ生コンを選んだ同志船尾さんのうちなる情熱は本物だ。
本気で生コンを通して社会を変革させようとしている1人だ。
そして、その熱情は無駄なく組織の細胞に織り込まれ今まさに社会を変え始めている。
2025年、2030年、2050年でも、僕は元気にランニングできているといいなと思う。
そして、そのランニングしている足元を支えているその材料が、僕たちが世に送り出したプロダクト。
大地を削らない、汚さない、蓋しない、CO2を収容する、自然と人に優しい材料だったらいいなと心から思っている。
そして、できると確信している。
「駅前のホテルから大阪城公園を1周ランニングしている時に思ったこと」
往復で12kmの気持ちのいい時間だった。
もっと気持ちのいい時間にするために。
僕たち産業人の努力は無駄なく社会に伝わっていく。
宮本充也