2020/02/29
「カーポートと土間コンは本当に1日で完成するのか?」タイムアタック(土間コン編)pt.2

土間コン(透水性コンクリート)の所用人数2名はそのままカーポートや事前工の迅速化に活かされた。そして、午後からは土間コンの施工。カーポートと組み合わせることで一体どんなメリットが得られるのか?
土間コン編
施工開始。
今回は実験的に透水性コンクリートの材料をそのまま基礎コンクリートとして利用した。
舗装と合わせればおよそ2m3(4t)の一体型の基礎となるためその機能は十分に果たされるという判断だ。
そしてこのことで舗装工と基礎工の同時施工ができるため迅速化にもつながる。
あとはおなじみ。
⚫︎敷設
⚫︎均し(レーキまたはプラゴテ)
⚫︎転圧(写真のようなプレートコンパクタ)
の単純作業。
通常カーポート1台分の駐車場であれば15m2であるため、2m3の材料(1m3/8m2基準)で十分。
(※今回は25m2となった)
見ていて安心の安定施工。
完成。
25m2を2人で2時間弱。
15m2換算(6掛け)で考えれば1時間10分程度。
土間コンはカーポートを設置したあと1時間ちょいで施工できてしまったことになる。
カーポートとの強烈な相性
まず、
⚫︎午後は生コン工場が暇
あくまで一般論となるが、生コン工場は午前中、とりわけ朝1番に注文が集中する。
すべての施工者は土間コンの施工を朝1番に考えるはず。
それは、ブリーディングや仕上げなどで施工が1日がかり(というよりも余裕で残業)だから。
遅くなればなるほど下手すりゃ御前様。
一方、透水性コンクリートの場合は駐車場1台分を2人でも1時間ちょいで終わらせることができる。
午後、それもとりわけ暇な午後2番に指定することができる。
注文業務は円滑となる。
⚫︎事前工をカーポートと共有できる
今回も示されたように、すきとり・基礎穴堀・路盤工といった事前工は多くの部分でその作業がカーポートと重複する。
それぞれの事前工が互いに必要であるため作業に無駄が発生しない。
それも、2人で施工されるためとても効率がいい。
メリットを存分に活かした「カーポートと土間コンの同日施工」
駐車場1台分のカーポートと土間コンで考えた場合、
⚫︎事前工(すきとり、基礎穴堀、路盤工) 180min以内
⚫︎カーポート工 150min以内
⚫︎舗装工 90min以内
合計しても7時間以内に施工が完了することになる。
今回は施工初心者の手によるタイムトライアル。
実際に熟練していけばこの時間はさらに短縮(6時間以内)されることだろう。
不測の事態(掘ってみたら配管やコンクリート構造物があったなど)があっても、2時間もの余裕時間があればその範囲内で十分対応可能なはずだ。
通常であればそれぞれ1日ずつ必要とされていた、
⚫︎カーポート
⚫︎土間コン
は透水性コンクリートという最先端のコンクリートテックを適応した場合たった1日、それもゆとりをもって完成することになった。
施工者であればこのことが以下に現場に喜びを届けられるかはわかるはずだ。
さらに、製造者である生コン工場にとっても比較的暇な午後にその生産を当てることができる。
施工者にとってもWIN、製造者にとってもWIN。
そして、工期が短縮されることで施主にとってもWIN。
かくしてカーポート&透水性コンクリートは3方よしを実現したのだった。
「カーポートと土間コンは本当に1日で完成するのか?」タイムアタック。
今回すべての関係者の前でそれは実証された。
宮本充也