2020/01/01
「2020年透水性コンクリート書き初め」その2【ラストマイル】

その1で紹介した「DIY市場への矛先を尖らせることにより小さいながらも環境テクノロジー透水性コンクリートの集団的認知を促す活動」と並行するもう1つの重要な活動「ラストマイルへの訴求」について。
誰もが共感する文脈におけるラストマイル達の連携
2019年12月の見学会カレンダー。
もちろん、生コン製造者の1として僕も、
「自然と人が調和する世界」
「老木が新芽を生やし、湧水が復活する世界」
を望んでいる。
僕だけじゃないはずだ。
日本中、世界中の生コン製造者、そして同様に施工者達もその世界を希求している。
一方、具体的な経済活動はどうなっているだろう。
その心根の気持ちに純粋に従った活動になっているだろうか。
発注者や仕入れ先との「取引関係」。
その「とる」「ひく」の関係性に「自然と人が調和する世界への熱情」は織り込まれているだろうか。
長年の経済活動はモデル化されその前提は現代の要請に必ずしも適合しているとはいえない。
ラストマイルにいる僕たちこそ感じていること。
「仕事すればするほど大地に蓋してる」
インフラや建設に携わる全てのプロ(ラストマイル)たちが本音ではそう思っていながらも実際には仕方なく大地に蓋してる。
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_902.html
地道な見学会の継続。
引き続き2020年も継続してラストマイルとの直接交流「見学会」を展開する。
「なにもない時は常にラストマイルと共に」
をモットーに上記文脈を前提とした交流を年間360回以上を目標にしたい。
加えて2020年はその活動を刷新したいと思っている。
その名もFOL(フラワーオブライフ)システム。
フラワーオブライフという歴史的でスピリチュアルなデザイン。
生コンポータル・透水性コンクリートの1つの円だけでは小さく儚い。
いくら血反吐はくほど根性で全国を行脚しようとも。
毎日死ぬほどブログを書き殴ったとしても。
社会全体におけるその影響度は儚くも脆い。
現在透水性コンクリートの製造に協力してくれる生コン工場その数250。
(日本全国の生コン工場に占める割合は8%弱)
一方リピーターあるいは施工協力者として透水性コンクリート施工に協力してくれている施工者その数300社程度。
正確な統計は得られないがこの300社という数は大海原の一滴程度の影響力しかないはずだ。
DIYを通して社会全体の透水性コンクリートへの認識が変化したとしても(ソフトウェア)。
大海原の一滴でしかない製造者&施工者の供給体制(ハードウェア)ではとてもことをなすことができない。
そこから得られた着想フラワーオブライフシステム(FOLシステム)。
1つの円は儚くも脆いけど、複数の円がさながらフラワーオブライフのように互いに支え合えば。
同様の思いに突き動かされているラストマイル達の円の群像。
具体的には、生コンポータルやエクスショップなどラストマイルと日々連携している組織や団体という円。
その健全な円が1つでも多く互いに支え合う世界が創造されたなら。
誰もが心根で感じていること。
⚫︎SDGs
⚫︎サーキュラーエコノミー
⚫︎サステナビリティ
⚫︎クローズドループ
「自然と人が調和する世界」
「老木が新芽を生やし、湧水が復活する」
既存産業構造ではどうしても発露しづらいそれら心根の声は、フラワーオブライフ状にアップデートされたラストマイルの連携が実践することになる。
ソフトウェア(DIYを通した世間一般の世論創造)と並行してハードウェア(フラワーオブライフという共通認識によるラストマイルとの連携)を構築する。
2020年の透水性コンクリートはこのハードウェアとソフトウェアの構築を念頭に走り抜けたいと思う。
今年も昨年同様普及は加速していくはずだ。
ソフトウェアの変化と並行してハードウェアも強化されていく。
ラストマイルが主体的に世界を変えるようになる。
今は住宅外構などほんの一部の領域にしか普及が見られない透水性コンクリート。
この活動の先にきっと、行政が発注する大規模案件や道路にもそのフィールドが広がっていく。
もって、実現されるのだ。
「自然と人が調和する世界」
「老木が新芽を生やし、湧水が復活する世界」
その世界の到来が待ちきれない。
待ちきれないならこちらから向かおう。
どれだけ真剣に熱情を持って走るかだけを考えればいい。
非常に簡単な2020年が今始まっている。
宮本充也