2020/04/14
「この2020年の地球に、透水性コンクリートがもっと普及していれば」映画【透水宣言】〜透水性夫(とうすいさがお)登場シーン〜

クランクインした映画【透水宣言】のオープニング動画は現代へのタイムトリップに成功した100年後の未来人・透水性夫(とうすいさがお)の雄叫びから始まる。危険をおかしてまで現代に降り立った性夫の使命とは。性夫の挑戦が始まる。
荒廃した未来から自然溢れる現代へのタイムトリップ
100年後(2120年)に開発されたばかりのタイムマシン。
成功の確証はない。
時空の狭間から永遠に戻ることができないかもしれない。
性夫(さがお)を突き動かしたのは2020年に叶わなかった透水性コンクリート普及という取り組み。
2120年の大地は削られ、汚され、蓋し尽くされ、自然と人は完全な対峙関係にあった。
石灰石は枯渇し、大地は荒れ果て、濁流は人々の暮らしを常に脅かしていた。
青空は伝説の中の話。
川のせせらぎなんて映画でしか見たことがない。
鳥のさえずりは人工的に作り出したロボットの音声。
草花は完全に管理された建物の中にしか見ることはできない。
大地を削り、汚し、蓋し続けた結果人類が手にしたものは全てが人工物で作り上げられた砂の器。
AIは合理的な選択の結果人類の殺戮を開始する。
疲弊した自然は氾濫となって人の住めない地域をますます増やす。
濁流に街ごと飲み込まれることもある。
パンデミックの頻繁に人類を襲う。
ある時性夫は偶然100年前に宮本充也が成し得なかった夢を知った。
「水の次に流通する材料」
それだけ環境インパクトの高いコンクリート。
大地を削らない、汚さない、蓋しないコンクリート。
自然と人が調和する世界を具現化するコンクリートテック。
透水性コンクリートの存在だ。
降雨はコンクリートでできた舗装や排水設備、護岸に遮られることなく大地に浸透する。
樹木や草花の根系に水や酸素は届けられ、実る緑陰は人々の暮らしを豊かにし、木の実は野鳥を誘う。
雨水はその土地の地下水系に還元され枯れていた湧水や井戸水は蘇る。
透水性コンクリートに託された夢。
「この2020年の地球に、透水性コンクリートがもっと普及していれば」
透水性夫の胸に去来するもの。
現代(2020年)に降り立った性夫は、虚しい普及活動に勤しんでいた宮本充也という人物に接触する。
普及活動が捗らない宮本充也のポンコツぶりに発奮し、「まずはDIY動画マニュアル作りが大切」と撮影を始める。
性夫は2020年に普及を軌道に乗せるべく、当時のキーパーソンへの接触が試みられる。
宮本充也や生コンポータル、またはそれらを取り巻く人と会社がきちんと普及に成功していたら。
100年後の未来は、自然と人が対峙するのではない、自然と人が調和する世界に立ち戻るはずだ。
そんな人類をAIはリスクと捉えず人とAIが支え合う本来の世界になっているはずだ。
ウイルスの感染拡大もAIが直ちにワクチンや特効薬を開発するだろう。
せせらぎやそよ風は人々の心を癒し、鳥のさえずりはそこかしこで聞こえるようになる。
大地を削り、汚し、蓋するコンクリート産業が、「大地を削らない、汚さない、蓋しない」にパラダイムシフトすることで、あらゆる産業は再生する。
「自然と人が調和する」文脈で反映する社会。
性夫の挑戦は始まった。
宮本充也