2020/10/27
【北海道】「ドライテック施工件数は2年で33件」施工者インタビュー #1(タケザワウォール)

「静岡から生コンポータルさんがきてくれたんで!」。表敬訪問に訪れた小松職員(生コンポータル)を暖かく迎え施工現場のあちこちに連れて行ってくれたタケザワウォール竹澤社長。極寒の地北海道はあらゆる製品が上陸してはその過酷な条件で普及を閉ざされてきた。渦中の栗を拾った形のタケザワウォール。施工者突撃インタビュー#1「ドライテック施工件数は2年で33件」。
渦中の栗を拾った施工者タケザワウォールは今どうなってる?
生コンポータル小松職員が表敬訪問に北海道のタケザワウォールを訪ねると社長自らが運転をして施工完了現場をご案内くださった。
左白っぽい舗装が透水性コンクリート、右側はアスファルト舗装の対比。
北海道のような過酷な条件下では熱可塑性樹脂(有機物)であるアスファルトの劣化は著しい。
寒冷地特有の「凍上」という現象による地盤のせり上がりの繰り返しでアスファルトはたわみ、ひび割れ、数年もすると波打ってくる。
⚫︎アスファルトは6,800円/m2。
表層30mmに加えて、下地270mmはなんとも寒冷地仕様となっている。
一方、土間コンクリートと透水性コンクリートの概算は以下の通りだ。
⚫︎土間コンは15,000円/m2
断面内訳は、掘削350mm、砕石250mm、断熱材30mm、鉄筋(ワイヤーメッシュ)200mmピッチ、コンクリート厚み120mm。
本州より随分と高額な仕様となっている。
⚫︎ドライテックは9,500円/m2(本当は12,500円が妥当だと考えている)
断面構成は、掘削300mm、砕石200mm、ドライテック100mm。
3年目の冬を迎えようとしているが、土間コンやアスファルトに比べても遜色ないばかりか、
⚫︎施工時間が短縮される
⚫︎カーポートの勾配を反対にできて雪を道路側に落とさずに済む(道路側の排水設備の上ではなく敷地側でそのまま雪解け排水が可能)
などの優位性を実感されているそうだ。
「静岡から生コンポータルさんがきてくれたんで!」
小松職員も恐縮してしまうほどのご丁寧なゲスト対応で、エクステリアを納品されたお施主さんのご自宅を突撃訪問。
これこそ、お客様との信頼関係がきちんと構築されている証拠だ。
「お隣から『水はけよさそうですね』と言われますよ」
「友達から明るくていいねと褒められます」
「雨が降ってもすぐに乾く」
「(水勾配や排水スリットなどがないから)ベビーカーが押しやすいですよ」
「先日なんかハウスメーカーが見学に来てましたよ」
静岡からきた小松職員がぢかに伺ったお施主様からの声。
さらには、
「カーポート屋根勾配を奥勾配にしないとランドクルーザー(自家用車)が入らないので、奥勾配にできる透水性コンクリートが欲しかったんですよ」
「道路が逆勾配で地下排水を設置すると土間コンよりも透水性コンクリートの方が全然安かった。」
机上でパソコンを眺めているだけではわからないこうした生の声に触れられて、自分の仕事に改めてやりがいを感じたという。
ドライテックの悪いことばかり伝えるようにしている
何事もそうだけど無闇に期待感を煽るのは良くない。
それぞれの「いい部分」というよりは、どちらかというと「悪いところ」をしっかりと伝えることで同社は顧客の信頼を勝ち取ってきた。
そして、ドライテックの価値訴求力は非常に高い。
生コンポータル、庭コン経由でもたらされる問い合わせに関してはいわゆる販売促進費が必要ない。
以前はHPやらSNSでの情報発信にそれなりの予算と時間と手間を割いていたそうだが、ドライテックをきっかけに寄せられる問い合わせも多く、その成約率たるやなんと50%を超えているそうだ。
竹澤社長によれば、現在の目標は年間50物件。
日増しに高まる環境意識に手応え十分だという。
3年目の冬を迎えようとしている北海道でのドライテック。
「ドライテック施工件数は2年で33件」
タケザワウオール単独での施工実績だ。
生コンポータルとしてもそこまで施工実績が広がっていたとは知らなかった。
知らぬ間に広がる人と人のご縁の輪。
日々の地道で地味で報われない情報発信にふと舞い込むこうしたご報告。
何よりも嬉しい。
竹澤さん、いつも誠にありがとうございます。
3年前当時、「どうなるかわからない」「海のものとも山のものとも」そんな透水性コンクリートという渦中の栗をリスクをとって拾った竹澤さん。
僕たちもそんな勇気ある竹澤さんや、竹澤さんのように素晴らしい想いとスキルを持っている方々と共に最高の仕事をできるように。
これからも、生コンポータルを通じて情報発信や製造体制の確立に努めます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
宮本充也