2019/06/07
【長野】「透水性コンクリートの骨材寸法は25mmないしは20mmです!」マル吉横川セメントは特別に元気で前向き

長野県塩尻市北部交流センター外構工事。設計段階における検討において風合いや滑りにくさ、水たまりができない(排水)が評価され採用。長野県の生コン工場では通常プラントに25mmでありながら、工場の努力で材料入れ替え(かなり大変!)をしていただき15mmで施工がでできた。
製造:(有)マル吉横川セメント、施工:日本エンバイロ(株)(123m2、厚さ70〜100mm、施工時間7時間 )
貯蔵ビン材料入れ替えにご協力いただけた!(マル吉横川セメント)
生コン工場は日々大変なのだ。
安定した品質の生コンクリートを地域経済に供給する。
できるだけ変数を避けたい。
平時生コン工場が出荷している製品の配合。
21-18-25(N)
(にじゅういちのじゅうはちのにじゅうごえぬ)
・呼び強度:21N/mm2
・スランプ:18cm
・最大骨材寸法:25mm
・普通ポルトランドセメント
その、最大骨材寸法25mmとは、生コンを構成している主要材料の砂利(砕石)の寸法を表している。
概ねどの工場も、砂利(または砕石)に関して1種類を貯蔵ビンにストックしてある。
また、貯蔵ビンの数も限られているため生コン工場は多品種少量には向いていない。
安定した品質の単一の製品を出荷する。
それが、生コン工場なのだ。
そんな「あたりまえ」を物ともせず。
長野のマル吉横川セメントは特殊な最大骨材寸法(15mm)に対応をしてくださった。
「お客様がご希望されるなら」。マル吉横川セメントの姿勢は日本中の生コン工場の鑑だ。
「少し粒径の小さな骨材の透水性コンクリートを」という希望に対して、25mmから15mmにチェンジ。
施工方法は従来サイズと変わらず。敷設(ふせつ)し均しが終わればプレートで転圧。
はじめての施工ながらも順調に推移。骨材寸法が小さい方が施工はしやすいのも事実。
完成。123m2を7時間で完了。
通常の生コン工場の骨材最大寸法は20mmないしは25mm
よほどのことがない限り貯蔵ビンの入れ替えは考えられない。
例えば7号砕石(5mm単粒)や15mmなどは特殊品となる。
特殊品を好む人の気持ちもわかる。
が、
敢えて生コンポータルは20mmないしは25mmに拘りたいと思う。
透水性コンクリートの骨材は20mmないしは25mmであるべき。
そう信じている。
それはなぜか?
この価値は2:6:2のハイエンドの2に届けるものではない。
2:6:2の6、いわば一般。
広く一般に届けることが意味がある。
それでこそ、「日本の地面を変える」という本懐を遂げることができる。
お金持ちや特別な人を喜ばせるためのものじゃない。
どこにでもいるあたりまえの人が購入できる。
そんな製品でなければ物量は見込めない。
つまり、日本の地面は変わらない。
最終目標は圧倒的に安くて身近な舗装だ。
そうすることによって200年前のまだ何にも覆われていなかった地面。
自然と人が調和できる環境。
取り戻すことができる。
そしてそんな未来を作ることができるのは。
マル吉横川セメントさんのような前向きな生コン工場の協力。
僕たち生コンから変えていく。
生コンでいいこと。
宮本充也