2019/07/08
【埼玉】「土間コンクリートではありふれている」2つのシマを自由に行き来できる舗装

埼玉県鴻巣市。「土間コンクリートではありふれているしアスファルトは嫌だ。多少の水勾配はあるが水たまりできないから」。駐車場工事。施主が庭コンで見つけ渋谷建材の手配で採用。比較的大規模であることもあり天気が良くなかった為延期が続いていたがようやく曇りになったので施工。前後にはまき石。
製造:渋谷建材、施工:イシケン(80m2、厚さ100mm)
土間コンクリートではありふれている
駐車場整備工事。型枠を見ても分かる通り凝ったデザインとなっている。WEBで庭コンを見つけて透水性コンクリートを採用。
「土間コンではありふれている」ということでお探しだったそうだ。埼玉県の住宅地は見渡す限り「ありふれている」ということになるだろう。
さらに入り口と奥は撒き石仕上げといった凝った化粧砂利を撒いて転圧するというこだわり。
完成写真。黄色い花びらが舞い散ったような仕上げとなる。
土間コンクリートではありふれている。アスファルトではもっとありふれている。
住宅外構(エクステリア、庭)の舗装といえば、生コン。
少し大きめの共同住宅になれば、アスファルト。
これ、定番。
ある程度の規模、たとえば200m2を超えるような共同住宅の駐車場になると生コンでは1日では終わらない。
一方、アスファルトなら「冷めれば完成」という特性があるため、機材や施工班の費用がかさんでも1日で終わるから経済的。
住宅外構のような小規模だと、逆となる。
30m2に機材や施工班の費用はちと大げさ。
やけに高い駐車場となってしまう。
透水性コンクリートはこの2つのシマ(アスファルトが強い領域とコンクリートが強い領域)を自由に行き来できる。
小規模面積だったとしても、土間コン以上の施工班を要求しないし、使う道具も土間コンのそれと一緒。
大規模面積(200m2程度)だったとしても、ブリーディングがないし仕上げもないから、転圧してお終い。
アスファルトと同じくらいのスピードで施工ができちゃう。
(実際はもっと早い)
よって、経済性も担保しながら、アスファルトや土間コンクリートとは明白に差別化ができる。
「土間コンはありふれている」
という懸念を払拭することに成功できた。
さらに、撒き石仕上げという強みまで備えている。
200年前の何にも覆われていなかった地面を再生する舗装。
透水性コンクリート。
その価値は本物だ。
本物の価値は止めようにも止められない。
数年後の常識となるだろう。
宮本充也