2021/03/26
【東京】「30年後の足元のことを考えよう」岡庭建材工業・鳶渡辺工業

東京都足立区。エントランスと犬走りの水はけ、転倒防止(ノンスリップ)対策にポーラスコンクリート舗装(ドライテック)採用。(江川さん共有)
製造:岡庭建材工業(担当:江川直人)、施工:鳶渡辺工業(32m2/4m3)
30年後のことも考えよう
関東エリアにおける住宅外構・エクステリアでは当たり前のように生コン製造者からポーラスコンクリート(ドライテック)が届く。
生コンの状態で届いた材料は現場で思い思いの形に組まれた型枠の中で成形される。
生物だから、現場で切ったり削ったりする作業はない。
全国に3200以上と言われる生コン製造者は「蛇口をひねれば水が出る」ごとく供給インフラは隅々にまで行き渡っている。
そのインフラを裏付けにしているドライテックだから施工者にとっては非常に身近な材料になりつつある。
敷設され、レーキで表面を整えられたら、プレートコンパクタで締め固めれば仕上がり。
従来の土間コンにあったようなブリーディング(浮水)や金鏝仕上が無い。
生コン屋さんが比較的ゆとりのある午後に注文して夕方には誰も現場にはいない。
そんな施工性も施工者等を惹きつけている。
もちろん、今回の採用理由となったように、水はけを気にしなくてもいいし、路面にコケ・カビが生育しにくいという点は施主を惹きつけている。
今は30歳、30年後は60歳、50年後は80歳
人生100歳時代と言われるようになった。
僕は今42歳。
自分を振り返ってみると家を建てたのはちょうど10年前32歳。
言い訳でしかないが、仕事が忙しいこともあって、ほとんど何も覚えてない。
工務店(駿豆建設)が提案してくれた内容をほぼほぼ丸呑みだった。
10年住んでみて、とても満足しているけれど。
そして、もちろん外構舗装(駐車場)はドライテック。
また、あっという間にここから10年経って52歳になって、さらに10年たてば62歳。
毎日ランニングするなどして健康には留意しているけれど、60歳や70歳を迎えれば今のような足腰というわけにもいかないだろう。
(出典:https://www.niwakobo.jp/column/koketaisaku.html)
犬走やアプローチの舗装といえばやっぱり多くは土間コンになっているのではないか。
水勾配をつけなければならないし、それでも雨水はしばらくの間路面に滞水することになる。
北側や周囲を囲まれて影になる場所ではコケ・カビの生育は避けられない。
サンポールで除去する方法もあるけれどいたちごっこ。
薄氷を踏むような歩き方をするようになる。
家は一旦建ててしまったら一生ものだ。
飽きたから建て直そうってなかなかならないし、それはもちろん庭も同様。
今は足腰がしっかりしているだろう。
工務店もおそらく家のことについてはあれこれ提案してきてくれるとは思うけど、庭のことまで親身に相談に乗ってくれるってことはなかなか難しい。
工務店にとっては庭については下請けに出す程度のものとしか思っていないから。
30年後、40年後、50年後、あなたはその家、その庭を利用している。
まだまだ残念ながらエクステリア界隈では「土間コン一択」が当たり前の認知。
こうして毎日ブログを発信することで少しずつその常識に食い込もうとしている。
この5年でずいぶん様子も変わった。
ポーラスコンクリート舗装(ドライテック)は最寄の生コン屋さんから施工車の元に水や電気と同じように当たり前に届くようになりつつある。
水勾配(傾斜)は必要ないし路面滞水はしないからコケ・カビの生育もしにくい。
骨材の輪郭がそのまま浮き彫りになっているテクスチャはノンスリップ効果も発現する。
30年後の足元のことを考えよう。
いつまでも水を通し、コケ・カビは生育せず、安心・安全な歩行ができる舗装。
玄関前アプローチ、犬走。
知ってるだけで損をしない。
足元のことを考えるなら、今ではなく未来のことを考えると良いと思う。
宮本充也