2018/10/30
「3方よしの生コンクリートは透水性コンクリート」

石材屋さんの展示場の土間を試験施工で27m3、厚さ15cm(面積は150m2以上)。 今後お墓のまわり(土間コン)で利用を進めたいとの事で試験施工も兼ねる。
3方よしの生コンクリートは透水性コンクリート
※見学会を兼ねた透水性コンクリート施工は生コン車の到着により開始される。写真の型枠は仕上げ直後に撤去できる。
※最初の施工スパンが仕上がると型枠はすぐさま撤去され、次の施工スパンの打設に移行する。通常の土間コンでは考えられない芸当。
※石材を積んだ重量車両が往来するということで、通常は10cmの打設厚さを今回は15cmにグレードアップ。写真でも、「すぐに型枠を撤去できる」が理解されるはずだ。
※転圧作業も順調に進む。15cmの場合下層を転圧してから、仕上げを敷設して、さらに点厚。写真は下層の転圧
※仕上げ面の転圧作業。施工効率をあげるために幅広のプレートを採用している。もちろん、通常のプレートでも施工可能。
※これだけの面積を土間コンで施工したとするとかなりの時間と労力が想定される。すでに終盤戦。
施工者にとっての「よし」
・早さ
なによりも、早さが光る。
これから迎える冬。
土間コンの表面に浮いてくる水(ブリーディング水)が引くのを待つという工程がある。
引いてから今度は金鏝で3回仕上げるという工程。
朝から初めて完成するのはおよそ夜となる。
一方、透水性コンクリートの場合、
・ブリーディング水が引くのを待つ
・金鏝3回仕上げ
の2つがない。
だから、夕方から打てる土間コン。
施主にとっての「よし」
コモディティ化してしまっている土間コン。
どの家を見ても、
土間コン。
面白みがない。
家の駐車場カーポートといえば土間コン。
あちらも、こちらも、土間コン。
そこに、
「うちのカーポートは水たまりができない。真っ平ら」
みたいな、独自化が生まれる。
じょぼじょぼとバケツを逆さまにしても、
水は表面に溜まることなく一気に吸い込まれる。
「おおー」
ちょっと自慢げに実演をしてみせる。
水たまりができないことは色々いいことがある。
生コン工場にとっての「よし」
いろいろあるけどおそらく、
暇な時(雨天、夕方)に配達できるということが一番だと思う。
(それ以外にも輸送効率や独自化などもある)
なにせ、駐車場1〜2台分であれば30分で終わっちゃうのだから。
1日仕事となりがちな土間コンが朝1番に注文が殺到するのに比べて、
透水性コンクリートは夕方とか雨の合間とか、
基本暇なときに注文をしてもらうことができるのが強み。
効率がいい。
注文が重ならない。
生コン工場の都合がきちんと反映されやすい。
そんな「よし」
ものが売れる理由。
これまで15年間透水性コンクリートの普及に携わってきた。
15年前とものそのものはそれほど変化がない。
変化があったとしたら価値の掘り出し方に変化があったと今は振り返ってそう感じている。
当時と今と訴える価値が全く違う。
ものが売れる理由。
人は性能がいいものを欲しいのではなく、
必要なものが欲しい。
自分にとって満たされない要求を満たしてくれる価値があるもの。
そこに着目して訴求しはじめたところ、
売れ方が変化した。
ものが売れる理由。
こうした普及活動に携われることが光栄だ。
生コンでいいこと。
宮本充也