2019/12/22
「夕方3時以降なら車余ってるよね?」生コン工場の操業度を高める透水性コンクリートの実力

テレビや雑誌、DIYでの採用などなどこのところ世間の関心を集める透水性コンクリートは意外とプロの製造者(生コン工場)には認知されていない。「なんか、めんどくさそう」「特殊な混和材とか入れるんでしょ?」「粗骨材も入れ替え?」。1度製造すればすぐに納得する透水性コンクリート「夕方3時以降なら車余ってるよねるよね?」
生コン工場の操業度を高める透水性コンクリートの実力
毎日配信されている生コンポータル(長岡さくら工場)の出荷状況のLINE配信。
⚫︎大型1530着4台
⚫︎小型1530着4台
つまり、ダブついているということ。
この状況は生コン製造者(工場)であれば常識中の常識。
午後1の出荷を済ませ、3時前くらいからゾロゾロ帰ってくる生コン車は構内にダブつくようになる。
3時過ぎくらいからはやることなくぼけっとしているか、構内整備の作業(それも緊急ではない)に従事するか。
生コン屋の夕方はとにかく暇なのだ。
生コン工場の救世主?透水性コンクリート。
近頃DIY(施工専門業者ではない素人による施工)でも注目される透水性コンクリート。
このように普通の生コン車で現場に配達され荷下ろしされる。
その透水性コンクリート、なぜ生コン工場の救世主なのか?
その秘密は驚異的な施工性能にある。
DIYできちゃう土間コンということはプロの手にかかれば朝飯前。
⚫︎敷設
⚫︎均し
⚫︎転圧
が繰り返され駐車場2台分(30m2前後)ならあっという間の30分で施工が終わる。
実際の工程では「朝飯前」でなく「夕飯前」に設定されることが多い。
生コン製造者であれば分かるように土間コン打設の相場は「朝一」。
ブリーディングや仕上げを考えるとどうしても打設そのものは朝一番に終わらせたいという心理からくるものだ。
一方の透水性コンクリートは30分。
つまり、任意の時間に打設を設定しやすい。
現場では3〜4人の作業員が、
⚫︎路盤工
⚫︎植栽工
⚫︎ブロック積み工
⚫︎カーポート設置コウ
などそれぞれ別の仕事を夕方まで行う。
それぞれが目鼻がついてきた頃(3時)生コン車が到着。
一斉に3〜4人で施工をしてしまえば5時前には現場に誰もいない状況になる。
これが、理由。
だぶつきがちな生コン工場の夕方のデリバリー。
当社でも大型小型それぞれ4〜5台余っていることが多い。
その空き枠を有効利用できる。
だから、「夕方まで目一杯ご注文いただいてます!」が実現する。
この透水性コンクリートに携わって15年。
いろんな性能を有しているが、この「生コン工場にとってメリット大!」が結構すごいことのように思ってる。
やらなきゃ損!
と豪語してくださる生コン工場も少なくない。
もし、食わず嫌いをしているのなら。
試してみては?
透水性コンクリートの製造。
宮本充也