2020/08/19
【青森】「拡大する供給アライアンス《施工》40,000社にリーチする方法」青森ヒューム・ZIP

青森県八戸市。青森ヒューム社生コン工場内。今後同社として透水性コンクリートの製造・販売に力を入れていくにあたり展示場を整備。ヒューム管で五輪マークやツツジでロゴマークなど、同社の新取の気質が窺える。「今後もいろいろ実験して青森での普及に努力したい」(沼畑泰輔氏)。
製造:青森ヒューム(担当:沼畑泰輔)、施工:ZIP(担当:板橋健史、70m2、100mm、5名、2時間30分)。
施工動画
青森でもいよいよ標準舗装に!
透水性コンクリートがその土地で標準となるための第一歩、何よりも初めに必要なこと。
製造に前向きな工場の存在だ。
現在全国に350。
国内におよそ3,200工場の生コン工場が操業すると言われているので、およそ10%の生コン工場が国内のいろんな地域で透水性コンクリートの供給に励んでいる。
これまで協力工場が比較的薄かった青森でも力強いパートナーが発信した。
青森ヒューム。
なんと自らご当地での製造に名乗りを挙げパートナー施工者ZIPとともに自社工場内に展示スペースを設置。
今後の普及に意欲を示す。
施工Before。
ヒューム間で作られた五輪マークの花壇や、植栽で仕立てられたロゴマークの周りに透水性コンクリート《ドライテック》の施工。
路盤も材料の乾燥を避けるためしっかりと散水が施されている。
施工スタート。
当日は見学会としても解放され、多くの方々がその新しい材料の施工を見学・体験されに訪れた。
施工は、敷設(材料を均一に配る)して、レーキ(トンボ・写真中央)で平坦性を確保し、その後をプレートコンパクタ(写真奥)で追いかけ転圧で仕上げという繰り返しがフローとなる。
10分もすれば作業にも慣れフローは安定しスピードもグングン上がる。
施工After。
ナイスアングルで見事な出来栄えが確認できる。
拡大する全国の供給アライアンス
何よりも優先されるべきは全国の製造供給インフラ。
現在350工場。
5年以内に800向上を目指している。
数の上でアスファルトプラントに並ぶ。
そのことで、製造供給インフラは充実するだろう。
続いて(あるいは並行して)整備しなければならないのは、施工供給インフラ。
今回ご協力いただいたZIPのような地元でその工場と共同している施工者の方々に透水性コンクリートの施工にご協力いただく。
全国の生コン工場800工場がその土地で固有に取引をしている施工者を例えば少なく見積もって50社としよう。
800工場からその50社に毎月発送される請求書の封筒の中で透水性コンクリート施工に関する協力を要請するチラシを同封する。
そうすると、800×50=40,000社の施工者に透水性コンクリート《ドライテック》がリーチされる。
そんなプロジェクトを始めようと思っている。
聞いたことのない「生コンポータル」からのFAX DMよりも、「普段取引をしていてよく知っている地元の〜〜生コン」から送られてくるDMの方がきっと訴求力は高いはずだ。
「一度使ってもらいさえすればその価値を理解してもらえる自信がある」
ただ、その機会を作ることが難しい。
知ってもらうこと自体も大変だ。
それなら。
これまで15か年で積み上げてきた供給協力工場の皆さんの普段の関係性を活用して広く施工者に情報訴求する。
生コンポータルではWEBはもちろん、あらゆる情報インフラを利用して、
「生コンでいいこと」
コンクリートの先端テクノロジーがいかに建設、一般に喜びを届けることができるかを模索していきたい。
宮本充也