2019/12/30
【東京】4,000億円市場「DIY×生コン」が拓く生コン産業の未来

東京都あきる野市。年内どうしてもDIYしたいというご希望に応えるために静岡県から材料搬入。「どうしてもドライテック!」という熱意はご夫婦両方から電話をもらうほど。「DIYできて水を通す点が気に入った」。「DIY×生コン」そして、IT・AI、産業の再定義が意味するところとは。
製造:長岡さくら工場、施工:DIY(施主ら7名、55m2、7.0m3、100mm厚)
DIYで生コン(透水性コンクリート)7m3、5時間
施工Before。
なんと、この型枠と路盤工は全て素人(DIY)の手によるもの。
エクステリアに関して言えばDIYは既に大きな潮流になっているようだ。
今回のお客様は特別DIYに想いを寄せていらしたようだった。
施工日に至るまで再三mailやお電話でのお打ち合わせを重ね準備万端その日を迎える。
繁忙期ということもあり近隣工場からの納品が難航を極め静岡県伊豆の国市から製造・出荷。
池上信頑張りました!
施工開始!
どちら様も「今日初めて道具見ました・触りました」というDIY三昧。
DIY施工指導員まさつぐもさすがに大変だったそうだ。
見事完成させた透水性コンクリートとともに施工者7名で記念撮影パシャリ。
ご自身で施工された土間コンクリートには一際愛着があるはず。
そして、この地面は永久に水を地下水系に還元し表面は水たまりにならない。
もちろん、駐車場としての機能も十分有している。
今年1番の出来事は「DIY×生コン」
全国で12月だけで5件ものDIYの現場に生コン車が生コン(透水性コンクリート)をお届けした。
これまでの生コン産業や社会一般の常識には無かった現象。
DIY×生コン
年の暮れに暴発。
これは年明けの大きなうねりの兆しになるのではないか。
日々多く寄せられる一般からの問い合わせだけでも十分驚きだった。
1年で1,000件ペース。
それは年々3〜4倍のペースで増加している。
さらに来年はエクスショップやモノタロウなどのインターネット流通との協業も本格化する。
住友林業を始め大手ビルダーでの採用も大きく動くはずだ。
そして今、DIYというトレンドに生コン産業が飲み込まれようとしているのだ。
生コン工場は世間一般に開かれていない。
社会一般ではなく業界内向きの評価(規格、業界団体)ばかりを気にしてきた。
結果流通は硬直化し、
⚫︎組合
⚫︎アウト
生コン工場(産業)が選択できるのは2分法のみとなった。
閉鎖されたそのフィールドでは、
分離・恐れ・判定が幅を利かせる。
誰しもが豊かさを信頼するのではなく、欠乏への不安に囚われてしまう。
本当は言いたくないのに噂話や悪口、嫉妬や決めつけに奔走してしまう。
2分法からの超越は不可能に見えていた。
それが、この2019年年の瀬に開かれたのは全く新しい市場。
インターネットというテクノロジーと産業の再定義はまったく新しい市場を拓こうとしているのだ。
その市場規模10,000,000m3。
インターネットは究極的にはDIYにまで生コンを届けることになった。
日本中の、
⚫︎新築戸建て住宅
⚫︎新築集合住宅
⚫︎住宅リフォーム
⚫︎集合住宅リフォーム
⚫︎公園園路・駐車場
⚫︎公共施設の外構
⚫︎店舗外構・駐車場
⚫︎国県市町村道の歩道(現時点では道路は除く)
こうしたこれまで「透水性コンクリートが想定していなかったフィールド」が生コン産業の対象市場となる。
インターネットと産業の再定義がもたらす新しい市場規模は少なくとも、
10,000,000m3。
仮に40,000円/m3で流通したとすれば生コン産業は新たに、
4,000億円市場
を手にすることになるのだ。
今はまだほんの小さな兆しでしかないかもしれない。
DIY×生コンの現象面だけ見てもそんな未来は想像できないかもしれない。
「お施主さんも生コン使う時代になったのね」
くらいにスルーされてしまうかもしれない。
ただ、僕には見えるのだ。
ITやAIといった現代のテクノロジーと産業の再定義(これまでの生コン工場と社会の関係性のアップデート)はとてつもない可能性を秘めているといういことが。
その可能性は大地を再生する。
生コン産業はこれ以上山河を削らない。
大地を汚さない。
美しい自然と人が共生する環境を次世代に残すことができる。
そんな未来が僕には見えるのだ。
それが「DIY×生コン」そして、IT・AI、産業の再定義が拓く未来。
宮本充也