2020/09/27
【北海道】「4年目にしてアスファルトに歪み(わだち)が出たので」タケザワウォール・庭コン

札幌市東区。8.5㎡。4年目にしてアスファルトに歪み(わだち)が出たので透水性コンクリート《ドライテック》の採用となる。いきさつは施主が庭コンで対応可能な施工者を探して、直接タケザワウォールに連絡を寄せた。
製造:大世紀生コン、施工:タケザワウォール(8.5m2、100mm厚、3名、1時間、庭コン)。
なんでアスファルトには歪み(わだち)ができる?
完成写真。
左手が舗装された透水性コンクリート《ドライテック》
境界右手側はアスファルトだろうか。
(写真のためいまいち判別が難しい。透水性コンクリートは「白いアスファルト」と呼ばれることもある。)
タケザワウォールさんからお寄せいただいた施工完了写真。
お施主さんから直接連絡。
「4年目にしてアスファルトに歪み(わだち)が出たので」
舗装を探していた時に見つけた透水性コンクリート。
そして、「お庭づくりは0円マッチング」庭コン。
ここでは透水性コンクリート《ドライテック》の施工や製造を依頼できる先(企業や個人)が全てオープンになっている。
自分が住んでいる地域で絞り込みを行うとこのように対応可能な施工者の連絡先が表示される(URL表示も予定)。
完成写真2。
お施主さんの保有する不動産に舗装されているアスファルトは4年で歪みが出てしまった。
凸凹と歩くのにも支障をきたす状態。
完成写真3。
4年で歪みが出てきたのであれば、10年、20年と経てばどうなっていくかは想像は簡単だ。
新しく舗装をするのであれば「歪みのできない舗装」を志向。
特に北海道のような寒冷地においては舗装の供用環境もそれだけ過酷。
過酷な環境にも耐えられる舗装。
歪まない舗装。
アスファルトはなぜ歪み、コンクリートは大丈夫なのか。
「真夏にペットボトルとかプラスチック製品を車の中に置いといて歪んでいるのをみたことないですか?」
「プラスチック製品をライターの火であぶり続けるとどうなる?」
プラスチック(石油製品、熱可塑性樹脂)は変性する。
永遠でないもの。
溶けるもの。
歪むもの。
そして、アスファルトは何からできているかって、石油からできている。
アスファルト舗装たらしめている結合メカニズムは熱可塑性樹脂、ストレートアスファルト。
砂利とか砂を熱可塑性樹脂が結合材となった効果体がアスファルト・コンクリート(アスファルト舗装)。
プラスチック製品がそうであるように、変性する。
永遠でないもの。
溶けるもの。
歪むもの。
こうして考えると、「4年目にしてアスファルトに歪み(わだち)が出る」のは仕方ない。
そういうもんだ。
透水性コンクリートは「コンクリート」を名乗っている。
石と石を結合させているのはセメント。
セメントの結合を支えている元素はケイ素やカルシウム。
つまり「ガラス」「石」の仲間だ。
サウナのなかで100度以上に熱せられている石が変形したりしていないのと同様、車の中に放置されたくらいで変形するようなやわなもんじゃない。
これが、無機質・セメントコンクリートの強み。
ライターの火であぶった程度でフロントガラスが溶けたりしないのと同じだ。
透水性コンクリートは絶対に歪んだり溶けたりしないから安心して欲しい。
あるとしたら「割れる」(ガラスも想定以上の力が加われば割れるのと同じ)。
だから、想定される力(車両の乗り入れなど)に応じて割れないだけの厚みを確保することになる。
住宅外構の舗装程度であれば100mm確保しておけば十分だ。
「4年目にしてアスファルトに歪み」
建物周りの舗装を検討した場合、基本的には土間コンまたはアスファルトを提案されることになるが、目先の早い優良施工者は知っている。
水を通すコンクリート。
それは今や一般的な舗装の1つとして選択可能。
宮本充也