2019/05/22
【旭化成ホームズ】犬走り50m2をおよそ5時間「トラブルにも強いを証明!」

水勾配取れず、透水性コンクリートの採用。少し緩い状態で排出、転圧のタイミングをずらして対応。また、施工場所が狭く込み入った犬走りだったため、時間もかかる。それでも、5時間でおよそ50m2終了。旭化成ホームズ外構工事(AJEX)での採用。
製造:戸越建材、施工:生コンポータル(100mm厚、47m2、5.75m3、作業者4人。開始9時30分〜終了14時30分)
少し緩い状態(水気が多い)で排出、でも大丈夫。
少し緩い状態で排出。
生コンは半製品。往々にして起こる製品のムラ。
例えば生コンクリートのパラメーターに、
・スランプ
がある。
cm
で表示され、18、21と大きくなればなるほど、「柔らかい」。
逆に、8cm、5cmと小さくなればなるほど、「かたい」。
JISでは18cmとの生コンの合格範囲を、
±2.5cm
としている。
つまり、「半製品だからピタリ賞は無理だよね」を前提としている。
それなりにレンジを設けている。
それは、透水性コンクリートも同じ。
毎度毎度理想的な性状で現場に届くとは限らない。
(慎重な表面水管理や計量を行なっていたとしても、湿度や温度や配達時間などあらゆる変数の影響を受ける)
今回は、比較的水気が多い状態で現地に到着した。
そんな時、どうするか?
写真は一輪車で排出、敷設をしている様子。
転圧のタイミングをずらす。
つまり、敷設したまましばらく放置。
通常30分程度ならそのままで構わない透水性コンクリート (季節にもよる)。
それを、40分、45分と敢えて長くそのままにしておく。
すると次第に艶がいい具合に失われてくる。
それは水気がある程度蒸散した証拠。
頃合いを見計らってそのタイミングで転圧。
今回は犬走りといって一際狭い場所を施工していることも時間がかかる要因となる。
犬走り敷設仕上げ完了。
およそ50m2を5時間で完了。通常の土間コンクリートで考えたらどんな?
共同住宅の犬走り、外構で進む透水性コンクリートの採用。
そもそもが土間コンクリートが忌避される。
アスファルトでも狭い。
調達に難がある。
そもそも自然志向の現代にアスファルトは嫌われる向きもある。
もう一つの選択肢としての透水性コンクリート 。
比較的簡単に、そして早く仕事が終わってしまう。
そして、犬走りのような狭い箇所でのあるある「みずはけ」「草取り」の問題を完全に解消してしまう。
今回は大手ハウスメーカー旭化成ホームズでの採用となった。
このところ増加する大手ハウスメーカーでの採用実績。
人手不足のこの時期に、透水性コンクリートはソリューションとなるようだ。
宮本充也