2019/09/25
「年間50億m3とも言われる生コンの国」中国の生コン視察団往訪(その1)

降って湧いたような中国生コン視察団の生コンポータル往訪。訊くと1工場年間50万m3なんてのもザラだそうだ。人口14億弱。巨大な国の生コン関係者の環境への意識は非常に高い。その1。
大国中国の生コンの変容が地球を救う
少し前のデータだが年間生産量50億m3と聞いたことがある。
日本の50倍。
世界の半分に迫る。
中国の成長スピードは計り知れない。
それはそのままそれだけのボリュームで地球を痛めつけていることを意味する。
悲観的な見方だけではない。
グローバル化の現代。
世界の生コンは適時繋がっている。
世界中の生コンラストマイルの先進知識は適時共有される。
それは中国とて例外ではない。
アップデートされた環境生コン技術が中国生コンにインストールされる。
それはすなわち中国の生コンボリュームに反映される。
逆の見方をすれば中国こそ新しい生コンで痛めつけられた地球を癒すことができる国ということができる。
参加者の1人に訊くと年間生産量は1工場でなんと50万m3。生コンポータル(長岡さくら工場)のなんと10倍以上。
急激に都市化の進む中国では大都市がどんどん形成されてきた。
そしてそんな大都市は深刻な環境問題を抱えることになる。
環境先進国が長年かけて経験してきた環境問題のスピードも桁違いだ。
それだけに環境×生コンというテーマに対する意識が非常に高い。
報道にあるような環境に対する姿勢は嘘のようだ。
中国生コン産業が舗装コンクリートを透水性コンクリートにしたら。
技術はどんどん模倣してほしい。
隠す必要はない。
利権として守ることも無いと思う。
所詮、そんなことは今の時代に不可能。
そんなちっぽけなことよりも、大国中国の生コンがアップデートされ、結果的に地球全体に良い流れを生むことの方がワクワクする。
急激に都市化した中国の地面が透水性コンクリートになる意義。
日本の常識で考えてはならない。
スピードは5倍速、10倍速だ。
雨水はそのまま大地に還元される。
地下水や湧水はまたぞろ復活する。
希少な水資源が棄てられることなく保存される。
地表面を水と一緒に流れ河川や海洋を汚染するプラスチックゴミもなくなる。
さっきまで水を吸い込まなかった舗装がすぐに水を吸収するようになる。
中国の成長スピードが環境に向く。
彼らとの交流を通してその可能性の偉大さに打たれた。
グローバル化。
IT。
現代の手段は常識の変化のスピードも5倍速10倍速。
うかうかしているとあっという間に抜き去られる。
それはいいことなのかもしれないが、日本の生コン従事者として焦りを感じないといえば嘘になる。
(その2につづく)
宮本充也