長岡生コンクリート
ドライテックは高い透水性を持ちながら
表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2020/09/15

【長野】「失われた自然と人との関係性を取り戻す」大和興業・丸壽産業

【長野】「失われた自然と人との関係性を取り戻す」大和興業・丸壽産業

長野県伊那市。大和興業において今後の製造出荷に先立ち試験製造に6号と7号のミックス、1505号配合、水90を製造。今、全国各地の生コン工場ではこうして試験製造が重ねられている。いかなる地域でも「土間コンクリートの標準」として透水性コンクリートが認知されるための絶対条件が製造・出荷体制の構築。
製造:大和興業(担当:百瀬正樹)。



日本全国《製造工場》ダーツの旅

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長野県伊那に工場を構える大和興業では今後同地区における透水性コンクリート《ドライテック》の製造・出荷が始まる。


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ご縁を作っていただいたのは丸壽産業さん。

透水性コンクリート《ドライテック》の歴史は製造に前向きな生コン工場さんを探す歴史と言っていい。

「透水性コンクリートの見積もり案件発生」

をきっかけにソワソワとその地域の生コン工場を探し始める。

訪ねたこともないような土地の見知らぬ生コン工場に連絡をする。

まるでテレビ番組にあった「日本全国ダーツの旅」だ。

先方さんからしても「見知らぬ生コン屋からの突然の連絡」においそれと対応するはずがない。

丸壽産業さんや三谷商事さんなど、生コン・セメントに携わる商社・建材店さんのご協力を得ながらもこれまで「見積もり案件発生」を機に1社ずつ製造工場を開拓してきた。


その歴史の記録がこちら。

今年中にはその数400工場を数える予定となっている。

そんな一々の貴重な生コン工場では透水性コンクリート《ドライテック》の製造・出荷に先立ち今回のように試験製造を行うことが多い。


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こちらが出荷伝票。

生コン工場では納品される製品とともにこうした伝票が印字され顧客に配布される。

伝票には各種材料の実際の計量値などが印字されている。


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製造されたその材料は無駄にされることなく構内展示用の透水性コンクリートサンプルとして設置される。


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施工の手順は今回のような小規模も、実際の現場のように大規模も、全く一緒。

まずは材料を敷設する。


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お次は「転圧」(締め固め)という工程に入る。

写真のように端部(あるいは役物周りなど転圧しづらい場所)についてはタンパと呼ばれる道具で丁寧に締め固める。

車両の乗り入れなどの衝撃で破損しないようにきちんと強度を確保するため。


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転圧しやすい広めの箇所はプレートコンパクタという機械で一気に締め固める。

写真は幅広プレートと呼ばれる特注プレートをコンパクタに接合して施工の合理化を図っている。


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施工After。

製造試験に用いられた材料はこのまま工場の目立つところに設置され展示として活躍する。

訪問者は水の張ったバケツをひっくり返えして性能を知るところとなる。



今年中に400工場を目標5年以内には800工場

透水性コンクリートは失われてしまった自然と人との関係性を取り戻すために世界が必要としているテクノロジーだ。

大地に蓋しないコンクリート。

大地の呼吸を止めない舗装。

100年前のまだ何にも覆われていなかった大地のように、降雨は地表がそのまま吸収し地下水系や樹木の根系に還元されていた。

今のように排水設備に支配・統制され河川・海洋に投棄されるなんてことはなかった。

貴重な水資源は豊富に循環していた。

その世界を取り戻すために有用な透水性コンクリートが標準になるために必要なこと。

供給インフラ。


我が国の舗装の95%はアスファルト舗装だ。

その世界を形にしたアスファルトプラント(製造インフラ)は全国に800〜1,000工場と言われている。

一方、同じく舗装材(舗装コンクリート)の供給を可能とする生コン工場の数は3,200工場。

数の上では大幅に凌いでいるが、たった5%の占有率に留まっている。

その3,200の工場のうち800工場の共感さえ得られれば。

失われてしまった自然と人との関係性を回復させる透水性コンクリートの供給は数の上では達成される。

まずはそこを目指したい。

そのためには今回のような実に地味で地道な基礎活動が必要となる。

来る日も来る日もせっせとどこかの生コン工場で試験練り・試験打設を繰り返す毎日。

今や目標の半分400が見えてきた。

5年以内に目標の800を達成したい。

1年で80工場。

無理な数字ではない。


鉄、電気、に比肩するほどの環境インパクトを持つ「水の次に流通する材料」生コンはこれまで自然と対峙し続けてきた。

ポジティブに考えればそれだけ自然に対する影響力を持っている。

つまり、自然と人との関係性を取り戻すことのできる数少ない産業の1とすることができる。

全国に展開する生コン工場の意識さえ変われば失われた自然と人との関係性を取り戻すという一見無謀にも見える挑戦も実現するはずだ。

収縮する産業構造の辺境で苦しむ生コン工場とインターネットを駆使してつながる。

インターネットと企業間連携はきっとこれまで考えられなかったイノベーションを起こすはずだ。



宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級建築施工管理技士/1級土木施工管理技士/コンクリート診断士/コンクリート主任技士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

水勾配がいらない土間コン「ドライテック」については
こちらをご覧ください。

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