2020/02/21
【愛知】「東電さんに引き続き中電さんでもご採用!」中部電力・送電線・塔内舗装・720m2

電力会社での透水性コンクリート採用が加速している。今回は愛知の毛受建材の至宝ダイソンからのご報告。「東電さんに引き続き中電さんでもご採用!」。
製造:面状建材、施工:匿名(720m2、100mm厚)。
ノーメンテと排水計画が決め手!
施工Before。
複数基にわたって新設された送電線の塔内舗装に透水性コンクリートが採用された。
なんと全部で720m2という大規模発注。
その案件をモノにしたのは愛知県豊明市の毛受建材の至宝ダイソンこと大村さん。
生コンにして90m3もの出荷になるそうだ。
施工開始。
とても初めての施工とは思えないほどの仕上がり。
「これめっちゃいいやん。簡単だしすぐ乗れるよね。近くのプラントがやってたら買いたいわ」
「枠入れるとどうしてもかまぼこになっちゃうよね。次からは枠なしにして目グシ真ん中に入れればもっと上手くできる自信あるわ」
(施工者の声)
施工After。
見ての通り排水設備は設置されていない。
そして、電力会社の悩みの種であったメンテナンス(草刈り)がかからない。
採用の決め手はノーメンテと排水だ。
大規模物件での採用が凄いのではない!4m2から届けられる小ロット対応がほんとの凄さ!
以前はこのような営業効率の面からもこうした大型案件を必死で追いかけていた。
いわゆる公共性の高い案件。
ただ、途中で気づいたことがある。
ドライテックの最大の強みは大型案件に対応できることではない。
大型案件は先輩製品でもある佐藤渡辺社のパーミアコンを始め多くの担い手がある。
一方で庭先のカーポートとかアプローチとか、その辺の歩道。
実はドライテックはこうした小ロットで最もひかる製品だということが次第にわかり始めた。
僕たちは生コン屋だ。
生コン屋には生コン屋の役割がある。
大きければいいってもんじゃない。
その求められている役割に忠実に仕事をすべきなんだと思う。
駆け出しの頃は名だたる「大手」と名のつく発注期間やゼネコン、設計事務所、道路会社といったところを片端から営業して回った。
そして、気づいたのだ。
「大手」と名のつく彼らが絶対に及ばない市場がある。
小規模舗装という市場。
生コン工場は全国に3,000を数える。
水の次に流通すると言われる生コンは国内に毛細血管のように物流を形成している。
どんなに小さな生コンだとしても。
求めに応じて届けることができる。
それが、僕たち生コンの役割であり最大の強み。
0.5m3(4m2)という小ロットでもお届けできる。
身近な製品。
どこぞの大型案件ではない。
有名建築家による建物の外構工事だったり高速道路や国道ではない。
どこにでもある光景に価値を届けることができる。
それこそが僕たち生コン屋さんの透水性コンクリートの本当の価値。
そして、今回のようにそんなスタンスを明確にしていれば勝手に。
夢にまでみた大型発注機関からのオーダーが入るようになる。
嬉しくないこともないが、やっぱり軸を忘れてはならないと思う。
僕たちが求められている価値とは小ロットにお届けするということ。
宮本充也