2020/09/08
【埼玉】「施工中に凹凸や目詰まりが発生したらどうしたらいいの?」廣島建材施工見学会 #1

施工に関するよくある質問「施工中に凹凸や目詰まりが発生したらどうしたらいいの?」ワンポイントアドバイス。現場は埼玉県鶴ヶ島エリアの雄・廣島建材で開かれた透水性コンクリート施工見学会(並びに駐車場・展示場整備)。
製造:廣島建材、施工:廣島建材(DIY、協力:渋谷建材・丸壽産業)。
施工動画
埼玉・鶴ヶ島エリアなら《廣島建材》で見学できる《ドライテック》
施工Before。
砂利敷き駐車場スペースの一部の舗装(透水性コンクリート)を機に廣島建材社の製造・施工練習、さらには展示場整備、そして施工見学会という一石四鳥の欲張りなイベントを襲ったのは台風10号の影響による豪雨。
本ちゃんは午後1時半からに先立ち午前中に1スパンでも施工したいと雨を見守る関係者たち。
主催はこちら埼玉県の有力生コン工場廣島建材店(坂之上工場長)。
全国津々浦々多くの生コン工場を訪ねてきたがまさに「モデルプラント」というべき素晴らしい工場。
そこから繰り出される透水性コンクリート《ドライテック》は一体どれほど素晴らしいのだろう。
関係者一同土砂降りの中固唾を飲んでその時を待つ。
本番に先立ち内輪だけでの練習施工スタート。
廣島建材の至宝ともいうべき、加藤さんと前村さんのコンビはなんと「アスファルト舗装施工経験者」。
そんなことを全く知らなかったため、「ズブの素人に教える」感じであれこれレクチャしていた。
ベニアを敷いてあるのもプレートコンパクタ転回の際の凹凸(プレートマーク)を防ぐための措置だったが、プロ級の腕前のお二人には「かえって邪魔」ということになり、途中から撤去された。
練習施工After。
実に見事な腕前と言わざるを得ない。
午後から予定されている本ちゃんではこちらを「素人が施工しました」ということでプロ施工者である見学者に圧をかける予定笑。
「ね?素人が施工したって感じでしょ?」
と悪ノリをする予定笑。
とても素人が施工したようには見えないサンプルを設置し午後1時半からの施工見学者を待ち構える。
「施工中に凹凸や目詰まりが発生したらどうしたらいいの?」透水性コンクリート施工ワンポイントアドバイス
この道具、アメリカンレーキは施工中のタッチアップや補修に超便利だ。
(出典:Amazon)
材料(透水性コンクリート)が湿りすぎたりしたまま転圧して目つぶれが起きてしまった。
または、均し作業がうまくいかず高すぎ(低すぎ)たりしたしたまま転圧したせいで路面がデコボコになってしまった。
そんな時に、その問題の箇所をどのようにタッチアップ(補修)したらいいのか?
これは施工者からよく寄せられる質問だ。
Q「問題の箇所をアメリカンレーキなどでかき乱して艶のある下の方の材料を掘り起こし、その湿った材料の上に別の新しい問題のない材料を敷設して再度トンボやプラゴテで均した後に転圧してください」
こうすることで、凹凸や目詰まりは解消され問題のない綺麗な路面が完成する。
敷設から転圧までのインターバルなど、施工者から寄せられる専門的な質問は後を絶たない。
こうした専門的な質問についてはなるべく動画などを用いた目で見てわかりやすい回答を今後も整備していきたい。
いずれにせよ重要なのは「まだ材料が湿って艶のある状態で処置すること」となる。
白く乾いてしまった材料はどんなに転圧を頑張っても付着せず、完成後にポロポロと骨材剥離という問題になってしまう。
見学会ではこうした生のリアルな情報が伝えられる貴重なチャンスだ。
少しでも施工に関心のあるプロ施工者の方がいらっしゃったら近くで開催される施工見学会にぜひ参加を検討してもらいたい。
「土間コンといえば、土間コン」
そんな凝り固まった頭では先々信じられないほど恥をかきますよ笑。
生コンポータルでは日本全国を対象に透水性コンクリートのオンラインセミナーや施工見学会を展開中。
いずれ数年以内には土間コンクリートのもう1つの標準としての地位を確立する透水性コンクリート。
今のうちに見学会に参加して習得しておくのは決して邪魔にならない。
逆に、プロ施工者としての責任と言っていい。
(#2に続く)
宮本充也